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NBA

「彼らのスタッツもチェックしていた」ジョージがキャリア初期のライバルを明かす「とにかく負けたくなかったんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.30

現在はチームメイトになったが、キャリア初期のジョージはレナード(右)をライバル視していたという。(C)Getty Images

現在はチームメイトになったが、キャリア初期のジョージはレナード(右)をライバル視していたという。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージは2010年にNBA入りし、これまでオールNBA1stチームに1回、3rdチームに5回、オールディフェンシブ1st&2ndチームにそれぞれ2回、オールスターには8回選出されるなど、リーグ屈指のスター選手として活躍してきた。

 今季でキャリア14年目を迎えた33歳のスウィングマンは、1月29日に公開された自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で、キャリア初期のライバルたちについて語った。

「リーグに入ってから、いつも同ポジションで同じくらいのレベルにいたヤツらと比較してきた。当時はカワイ(レナード/クリッパーズ)、ゴードン(ヘイワード/シャーロット・ホーネッツ)、ジミー(バトラー/マイアミ・ヒート)、デマー(デローザン/シカゴ・ブルズ)を見ていたね。彼らのプレーをしっかり観て、どれだけいい活躍をしていたかスタッツもチェックしていたし、それがゲームへ臨むうえで俺の原動力になっていたよ。彼らを上回りたかった。憧れていたのもあるけど、あの時の俺はとにかく負けたくなかったんだ」

 ジョージは2010年ドラフト同期のヘイワード、2009年ドラフト組のデローザン、2011年ドラフト組のバトラー、レナードと自身と同時期にリーグ入りした選手たちをライバルに挙げていた。
 
 かつてジョージはインディアナ・ペイサーズでエースを務め、2013、14年にレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュの“スリーキングス”擁するヒートとカンファレンス・ファイナルで対峙。NBAファイナル進出はならなかったが、2013年のシリーズは平均19.4点、6.0リバウンド、5.1アシスト、翌年は平均24.0点、5.3リバウンド、4.0アシストとスター軍団相手に堂々のプレーを披露した。

 それから10年の月日が流れ、現在は当時の好敵手レナード(32歳)にジェームズ・ハーデン(34歳)、ラッセル・ウエストブルック(35歳)と同世代のスターとクリッパーズでチームメイトとなり、フランチャイズ史上初のリーグ制覇を目指して戦っている。

 彼がライバル心を燃やしていた選手は、2度の優勝とファイナルMVPを誇るレナード、ヒートで2度のファイナルを経験したバトラーの実績が光るが、ヘイワードとデローザンもオールスター入りしており、現在も現役でプレーを続けている。

 ベテランの域に達したとはいえ、今季もジョージは平均23.0点、5.5リバウンド、3.5アシスト、1.6スティールと好成績を残している。クリッパーズをリーグの頂点に導くことができれば、この男の選手としての格はさらに上がるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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