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「馬鹿げたルール」ハリバートンが“65試合出場”のアウォード受賞条件に苦言も「自分の仕事を全うする」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.02.01

新ルールに苦言を呈したハリバートンだが、その一方で選手としての自覚も口にした。(C)Getty Images

 今季からNBAは、シーズンMVPやオールNBAチームといったアウォードを受賞するためには65試合以上に出場しなければならないという条件を設けた。つまり選手たちが欠場できるのは、レギュラーシーズン82試合のうち17試合ということになる。

 そのため、昨季MVPのジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は今季もタイトルの有力候補ながら、ここまですでに12試合に欠場、さらに現地時間1月30日(日本時間31日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でヒザを痛め今後の出場が危ぶまれており、アウォード受賞に黄信号が灯っている。

 この新ルールに苦言を呈したのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せるインディアナ・ペイサーズのニュースター、タイリース・ハリバートン。彼もハムストリングの故障などでここまで13試合に欠場し、30日のボストン・セルティックス戦で6試合ぶりに戦列復帰したのだが、この65試合以上出場の条件について、29日の練習後にこう語ったと『The Athletic』のジェームズ・ロイド記者が伝えている。
 
「リーグの多くの選手たちと同じように、馬鹿げたルールだと思う。けれどこれはオーナーが望んでいることだから、選手としては自分の仕事を全うし、可能であれば65試合以上に出場しなければならない。だから、試合でプレーできるように身体をケアすることが僕のやるべきことだし、リーグの他の選手たちも同じようなことに直面していると思う」

 あと5試合欠場すれば、アウォード受賞の資格を失うハリバートン。それだけでなく、昨オフに来季から始まる2億450万ドルのマックス契約を結んだハリバートンにとって、今季オールNBAチームに選ばれた場合、デリック・ローズ・ルールによりさらに4100万ドルを得られるのだから、栄誉的にもサラリー的にもその意味は大きい。

 本人もそれを理解しているようで、前述の発言に続けて「自分にとっては金銭的にどういった問題があるのかも理解している」ともコメント。はたしてハリバートンは今後、試合に出続けてペイサーズを上位に導きつつ、アウォード受賞、そして大金を手にすることができるのか。

構成●ダンクシュート編集部

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