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NBA

ペイサーズの主砲ハリバートンの成長を“アシスト”したのは『NBA 2K』。「バスケ知識の多くは、ビデオゲームから得たんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.14

NBA選手も多くプレーする『NBA 2K』シリーズだが、ハリバートンはゲーム内で自身のバスケIQを磨いたようだ。(C)Getty Images

NBA選手も多くプレーする『NBA 2K』シリーズだが、ハリバートンはゲーム内で自身のバスケIQを磨いたようだ。(C)Getty Images

 11月12日(日本時間13日、日付は以下同)。インディアナ・ペイサーズはリーグトップの成績を誇るフィラデルフィア・セブンティシクサーズとアウェーで対戦したが、試合の大半で相手にリードを許し、126-137で敗れて連勝が3でストップした。

 ここまでペイサーズはイースタン・カンファレンス3位の6勝4敗(勝率60.0%)と健闘しているが、リーグトップの8勝1敗(勝率88.9%)を誇るシクサーズ、イースト2位の8勝2敗(勝率80.0%)を残すボストン・セルティックスには今季2戦全敗となっている。

 とりわけ1日のセルティックス戦はハリバートンが欠場したとはいえ、敵地で51点差(104-155)の大敗を喫しており、まだイーストの強豪に対抗できるほどの力は有していない。

 それでも、今季のチームは就任3年目のリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)の下、オフェンシブ・レーティング(122.0)とアシスト(平均30.7本)でリーグトップの数字を残している。さらに1試合(48分間)のポゼッション数を示すペースでも3位の103.4と、ハイペースなオフェンスを展開しており、フィールドゴール成功率49.8%、3ポイント成功率38.9%はいずれも2位にランクしている。

 そのペイサーズで最重要人物となっているのが23歳の司令塔タイリース・ハリバートンだ。昨季オールスターに初選出され、今夏はアメリカ代表としてFIBAワールドカップに出場した196㎝・84㎏という細身の長身ガードは、近年着実に評価を高めている若手スターの1人だ。
 
 今年7月にペイサーズとMAX額で延長契約を結んだハリバートンは、今季も平均23.8点、3.9リバウンド、1.0スティールにリーグベストの12.2アシストをマーク。チーム得点王でありながら、フィールドゴール成功率51.7%、3ポイント成功率40.9%(平均3.0本成功)と、高確率なショットも光る。

 13日に米メディア『The Ringer』へ公開された記事のなかで、ハリバートンはバスケットボール選手として成長するうえで、世界中で人気のバスケットボールゲーム『NBA 2K』が助けになったと明かしていた。

「実際に、僕が持つバスケットボールの知識の多くは、ビデオゲームから得たものなんだ。2Kをプレーしている時、自分の前からすべてを見渡せるカメラアングルになるから、そこで考えたりしているよ」

『NBA 2K』シリーズを参考にしているのはハリバートンだけでなく、昨季、最優秀守備選手賞を獲得したメンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.は、このゲームでブロックショットのタイミングを掴み、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はクリーブランド・キャバリアーズ時代、トレードでロスターが入れ替わった際、どのようにすれば新加入選手がフィットするかをゲーム内でシミュレーションしていた。
 
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