日本代表

「スペイン戦とは別のチームみたい」日本のパリ五輪出場は最終カナダ戦に持ち越し…地元ハンガリーに惜敗し、深夜の日本列島ため息「あー。もったいない」

THE DIGEST編集部

2024.02.10

ハンガリーに惜敗し、日本のパリ五輪切符は次戦に持ち越しとなった。(C)FIBA

 パリへの切符はそう簡単に手に入れることができなかった。

 現地時間2月9日、ハンガリーのショプロンで開催されている「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」で、世界ランク9位の日本は開催国のハンガリー(同19位)と激突。75-81で惜敗し、3大会連続の五輪出場は最終戦のカナダ(同5位)戦に持ち越しとなった。

 前日は世界ランク4位の格上スペインを撃破し、最高のスタートを切った日本。勝てばパリ五輪の出場権を確実にする運命の大一番は、地元の熱烈な応援を背にするハンガリー。昨年のユーロバスケット(欧州選手権)4位に入った難敵相手に、日本は持ち味の足を使ったスピードあるオフェンスで対抗した。

 第1クォーターは東京五輪で主将だった高田真希、初戦で20得点をあげる大活躍だった林咲希の3ポイントシュートが冴え、日本が得点を積み重ね、序盤からハンガリーを圧倒。パワーフォワードの馬瓜エブリン、ステファニー姉妹も攻守で存在感を発揮し、日本が22-13でリードした。

 しかし第2クォーターは、ハンガリーのフィジカルを生かしたオフェンスとホームの大声援でジワジワと追い上げられ、32-32の同点に。両者互角の展開で前半を折り返した。

 第3クォーターも両チームの意地がコート上で火花を散らす。一進一退の攻防で進み、5分50秒にハンガリーが3ポイントシュートを決めて41-42。日本はこの試合初めてリードを許すが、終盤にPGの宮崎早織が鋭いドリブルで相手をかわしレイアップ。これを決め切り2点差に迫るが、残り10秒でハンガリーが意地の3ポイントを決めて48-53。日本は5点ビハインドで最終クォーターに突入する。

 反撃したい日本は第4クォーター開始1分13秒に、頼れるキャプテン・林が3ポイントを決めて53-53の同点に追い付くと、その直後に宮崎が中央にドリブル突破。絶妙なラストパスから赤穂ひまわりがレイアップを決めて逆転。だが、ハンガリーがすぐさま再逆転に成功。手に汗握る接戦が続いたなかで、徐々にリードを広げられた日本は最後の1本が決め切れず無念の敗北。1勝1敗となり、五輪出場は次戦で決することとなった。
 
 深夜の日本列島も、アカツキジャパンの惜敗にため息が漏れた。完全アウェーのなかで一時は逆転したが、一進一退の攻防で最後は競り負ける展開にSNS上では「悔しいいいい!」「今日決めたかったなー」「あー。もったいない」「ん~、残念!次だ、次!!」「超絶アウェーやったな」「一気に厳しくなったな」「昨日(スペイン戦)とは別のチームみたいだった」など接戦を落とした悔しさと、初戦とは違う日本のリズムの悪さを指摘する声が溢れた。

 スペイン戦の歓喜の勝利から痛恨の1敗を喫し、一転して背水の陣となる運命のカナダ戦。日本はパリ五輪への切符を掴み取ることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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