地獄から天国へ――。劇的な形でパリ切符を掴んだ1日が話題を呼んでいる。
現地2月11日、パリ五輪の出場権を懸けた女子バスケットボールの「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」の第3戦がハンガリー・ショプロンで開催され、世界ランク9位の日本代表が同5位のカナダ代表を86-82で破り、3大会連続のオリンピック出場を決めた。
最後まで手に汗握る展開だった。互いに譲らない実力伯仲のシーソーゲームで、終盤にパリ五輪出場へ執念を燃やす日本がわずかに上回り、チーム一丸で勝利を手繰り寄せた。
チーム最多19得点、8リバウンドをマークしたカナダのSFブリジット・カールトンは母国の公共放送局『CBC』の取材に応じ、「日本は本当に良いチームだった」と死闘を振り返りながら、日本のポテンシャルの高さに脱帽。その実力を素直に認めている。
「我々のグループはタフだった。本当に良いチームばかりの相手で、厳しい試合を2つ落としてしまった。私たちは懸命に戦い、多くの得点を獲得したが、日本は本当に良かった。彼女らをガードするのは難しく、スピードがあり、3ポイントシュートが非常に上手でした」
カナダの指揮を執るビクトル・ラペーニャHCも「まず日本におめでとう」と述べ、「彼女らは素晴らしいチームだ。今日も素晴らしいプレーをし、パリ五輪の切符を掴んだ」と日本の五輪出場を祝福した。
一方で、「私はカナダチームを、選手たちをとても誇りに思う」とも語ったラペーニャHC。1勝2敗となったため、第2試合を戦うスペインがハンガリーに勝利しない限り、カナダのパリ五輪の道は閉ざされる厳しい状況だったが、「スペイン戦での戦い方、2度の反撃(55-60で敗北)。ハンガリー戦で見せた素晴らしいバスケットボール(67-55で勝利)。彼女らは2024年パリ大会に出場する資格があると思う。スペインは決して諦めず、常に戦ってくれる」と話し、わずかな可能性にかけた。
指揮官の言葉は数時間後、現実となった。第2試合の結果は、終盤までもつれ込む大熱戦の末にスペインが73-72でハンガリーを撃破。この結果、「死のグループ」と呼ばれた難敵揃いのグループを突破したのは日本、スペイン、そしてカナダとなった。無論、スペインの勝利を宿舎で見届けたカナダの選手たちは絶望から一気に歓喜へと変わり、その場で飛び跳ねながら五輪出場を分かち合った。
運命がガラリと変わる劇的な展開に、カナダバスケットボール協会も即反応。公式X(旧ツイッター)には「スポット(五輪出場権)を確保。スペインが終盤の逆転劇で、ハンガリーを破り、カナダは2024年パリ五輪への切符を手にした!」と報告。公式サイトでも「スペインのアシストでオリンピック出場権獲得」と朗報を伝えた。
日本戦で12得点、9リバウンドを記録したセンターのナタリー・アチョンワは「自分の運命が他人の手に委ねられるというのは、完全にジェットコースターのようなものだ」と最後までハラハラしたと本音を吐露。「でも、私たちの夢や目標がもう1日生き残ることができ、カナダ代表として2024年のパリ大会に出場できることを知って、一緒にこの瞬間を祝うことができたときは、本当に興奮しました」と五輪決定の瞬間を振り返った。
劇的な形でパリ大会への出場権を手にしたカナダ。「死の組」と呼ばれたグループの最終戦にふさわしい壮絶な激戦だった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】パリ五輪切符を確定!強豪カナダを撃破した日本女子バスケの死闘
現地2月11日、パリ五輪の出場権を懸けた女子バスケットボールの「FIBA女子オリンピック世界最終予選(WOQT)」の第3戦がハンガリー・ショプロンで開催され、世界ランク9位の日本代表が同5位のカナダ代表を86-82で破り、3大会連続のオリンピック出場を決めた。
最後まで手に汗握る展開だった。互いに譲らない実力伯仲のシーソーゲームで、終盤にパリ五輪出場へ執念を燃やす日本がわずかに上回り、チーム一丸で勝利を手繰り寄せた。
チーム最多19得点、8リバウンドをマークしたカナダのSFブリジット・カールトンは母国の公共放送局『CBC』の取材に応じ、「日本は本当に良いチームだった」と死闘を振り返りながら、日本のポテンシャルの高さに脱帽。その実力を素直に認めている。
「我々のグループはタフだった。本当に良いチームばかりの相手で、厳しい試合を2つ落としてしまった。私たちは懸命に戦い、多くの得点を獲得したが、日本は本当に良かった。彼女らをガードするのは難しく、スピードがあり、3ポイントシュートが非常に上手でした」
カナダの指揮を執るビクトル・ラペーニャHCも「まず日本におめでとう」と述べ、「彼女らは素晴らしいチームだ。今日も素晴らしいプレーをし、パリ五輪の切符を掴んだ」と日本の五輪出場を祝福した。
一方で、「私はカナダチームを、選手たちをとても誇りに思う」とも語ったラペーニャHC。1勝2敗となったため、第2試合を戦うスペインがハンガリーに勝利しない限り、カナダのパリ五輪の道は閉ざされる厳しい状況だったが、「スペイン戦での戦い方、2度の反撃(55-60で敗北)。ハンガリー戦で見せた素晴らしいバスケットボール(67-55で勝利)。彼女らは2024年パリ大会に出場する資格があると思う。スペインは決して諦めず、常に戦ってくれる」と話し、わずかな可能性にかけた。
指揮官の言葉は数時間後、現実となった。第2試合の結果は、終盤までもつれ込む大熱戦の末にスペインが73-72でハンガリーを撃破。この結果、「死のグループ」と呼ばれた難敵揃いのグループを突破したのは日本、スペイン、そしてカナダとなった。無論、スペインの勝利を宿舎で見届けたカナダの選手たちは絶望から一気に歓喜へと変わり、その場で飛び跳ねながら五輪出場を分かち合った。
運命がガラリと変わる劇的な展開に、カナダバスケットボール協会も即反応。公式X(旧ツイッター)には「スポット(五輪出場権)を確保。スペインが終盤の逆転劇で、ハンガリーを破り、カナダは2024年パリ五輪への切符を手にした!」と報告。公式サイトでも「スペインのアシストでオリンピック出場権獲得」と朗報を伝えた。
日本戦で12得点、9リバウンドを記録したセンターのナタリー・アチョンワは「自分の運命が他人の手に委ねられるというのは、完全にジェットコースターのようなものだ」と最後までハラハラしたと本音を吐露。「でも、私たちの夢や目標がもう1日生き残ることができ、カナダ代表として2024年のパリ大会に出場できることを知って、一緒にこの瞬間を祝うことができたときは、本当に興奮しました」と五輪決定の瞬間を振り返った。
劇的な形でパリ大会への出場権を手にしたカナダ。「死の組」と呼ばれたグループの最終戦にふさわしい壮絶な激戦だった。
構成●THE DIGEST編集部
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