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「何とも言えない緊張感が漂っていた」KGとピアースが2010年代前半の球宴の“ロッカールーム事情”を回想<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.02.13

セルティックスとヒートが火花を散らした2010年代前半、球宴のロッカールームは“お祭りムード”とは無縁だったようだ。(C)Getty Images

 オールスターゲームと言えば、NBAに限らず、"お祭りムード"で和やかに行なわれることが多い。しかし、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートが激しく火花を散らしていた2010~12年の大会はイースタン・カンファレンスのロッカールームに異様な雰囲気が漂っていたと、殿堂入り選手のケビン・ガーネット(KG)が振り返っている。

 2007年7月、KGはデビューから12年間を過ごしたミネソタ・ティンバーウルブズを離れて名門セルティックスへ移籍。ポール・ピアース、レイ・アレンと強力な"ビッグ3"を結成し、チームは新体制1年目でリーグ優勝を果たした。

 その後、リーグを席巻するセルティックスのビッグ3に対抗するように10年7月、ヒートにドゥエイン・ウェイド、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、クリス・ボッシュの"スリーキングス"が集結。両チームは10~12年に3年連続プレーオフで対戦し、勝者がNBAファイナルに駒を進め、ヒートは12年にリーグ制覇を成し遂げた。

 この2チームがライバル関係を繰り広げていた時代、オールスターゲームのロッカールームの雰囲気は"お祭りムード"とは程遠かったようだ。KGは、『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『The Ticket and The Truth』でセルティックス時代の同僚ピアース、トニー・アレンと議論するなかで当時を回想した。
 
「(ロッカーに)ネームタグがあった場所にかかわらず移動させたよ。俺たちはそこに座って自分たちのことをした。ブロン(レブロン)、ボッシュ、D-Wade(ウェイド)も同じだ。みんなクールを装っていたね」

 お互いに敵意むき出しの状況を、ピアースは「何とも言えない緊張感が漂っていた。会話も『最近、調子はどうだ?』くらいだった」と表現。KGは「オールスターゲームでは、誰も優位性を効かせてない感じだった」と話せば、アレンは「アイツらとは分かち合えない」と放送禁止用語を交えて語るほど、因縁があったことを感じさせた。

 近年のオールスターはディフェンスが緩く見どころに欠け、ファンから落胆の声も上がっているだけに、KGが言うようなライバル関係の影響を受けた緊張感も、悪くはないのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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