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NBA

リラードが通算3ポイント成功数でNBA歴代4位へ浮上。名手ミラーが祝福「おめでとう、デイム。さらなる活躍を期待しているよ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.10

レイカーズ戦ではチームを勝利に導けなかったリラードだが、通算3ポイント成功数で歴代4位に浮上した。(C)Getty Images

レイカーズ戦ではチームを勝利に導けなかったリラードだが、通算3ポイント成功数で歴代4位に浮上した。(C)Getty Images

 現地時間3月8日、ミルウォーキー・バックスは敵地クリプトドットコム・アリーナへ乗り込みロサンゼルス・レイカーズとの一戦に臨むも、122-123で惜敗した。

 この日のレイカーズはレブロン・ジェームズをケガで欠くなか、ディアンジェロ・ラッセルが第4クォーターだけで21得点を叩き出すなどゲームハイの44得点に6リバウンド、9アシストの大暴れ。さらにアンソニー・デイビスが22得点、13リバウンド、5アシスト、3ブロック、オースティン・リーブスが18得点、7アシスト、八村塁が12得点、5リバウンド、2アシストで勝利に貢献した。

 バックスはヤニス・アデトクンボのショットで残り48.6秒に4点をリードしたが、続くポゼッションでラッセルに3点プレーを献上して1点差に迫られると、タイムアウト明けのプレーでデイミアン・リラードが痛恨のレイアップミス。最後はラッセルに決勝弾となるフローターを決められ、逆転をかけたリラードのラストショットもスペンサー・ディンウィディーのブロックに遭い万事休すとなった。

 アデトクンボが34得点、14リバウンド、12アシストのトリプルダブル、リラードが28得点、5リバウンド、12アシストと両輪がチームを牽引したほか、パット・カナトンが17得点、6リバウンド、マリーク・ビーズリーとボビー・ポーティスが各14得点、ブルック・ロペスが11得点を残すも一歩及ばず。

 オールスターブレイク明けを6連勝でスタートさせたバックスだが、これで6日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に続いて2連敗。41勝23敗(勝率64.1%)でイースタン・カンファレンス3位へ順位を落とすことになった。それでも、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は前を向いていた。

「(連敗を回避する)機会を逃してしまった。だがもし我々が勝っても、何も変えることはなかっただろう。我々は向上しようとしているところだ。私はこのチームが試合の主導権を握っていたと思った。だから仕方ない。こういうことは起こるし、また起こるものなんだ。我々は違うやり方で勝利していく」
 
 なお、この試合で4本の長距離砲を沈めたリラードは、レギュラーシーズン通算3ポイント成功数を2564本とし、レジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ/2560本)を抜いてNBA歴代4位へと順位を上げた。

 2012年にNBA入りしたリラードはキャリア12年目の今季、平均24.5点、4.3リバウンド、6.8アシストに3ポイント成功率35.0%(平均3.0本成功)を記録。試合後には米メディア『Bleacher Report』のクリス・ヘインズ記者が、ミラーによる祝福の声を伝えた。

「おめでとう、デイム。私はいつだって君の持つメンタリティとシューターとしてのアプローチが大好きだったんだ。君は世界でもベストな使い手のひとりと呼ばれるまで、長い時間をかけて取り組んできた。さらなる活躍を期待しているよ」

 そのリラードが率いるバックスは、イースト首位のボストン・セルティックス(49勝14敗/勝率77.8%)に8.5ゲーム差をつけられているものの、2位のクリーブランド・キャバリアーズ(41勝22敗/同65.1%)とはわずか0.5ゲーム差。残り試合で少しでも多く白星を積み重ねて、万全の状態でプレーオフを迎えたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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