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NBA

「人生で最もハードな変化」リラードが新天地バックスでの苦労と覚悟を語る「多くの試合に勝ち、生産性の高い選手でありたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.02.05

初の移籍を経験したリラード。やはり難しい部分が多くあるようだ。(C)Getty Images

初の移籍を経験したリラード。やはり難しい部分が多くあるようだ。(C)Getty Images

 現地時間2月3日(日本時間4日)、今季からミルウォーキー・バックスでプレーするデイミアン・リラードのインタビューが、米メディア『Yahoo! Sports』に公開された。

 NBA入りから昨季までの11シーズン、ポートランド・トレイルブレイザーズで過ごした33歳のベテランガードは「ポートランドでプレーすることも、あそこで暮らすことも大好きだったし、あの組織のことも大好きだった。素晴らしい実績を残せたからね。俺はなんとしてでもチャンピオンシップを勝ち獲りたかった。だから(思い出を)忘れ去るなんて難しいよ」と1月中旬に同メディアへ話していた。

 キャリア12年目で新天地バックスへ入団したリラードは、ヤニス・アデトクンボというリーグ最高級のビッグマンに加え、クリス・ミドルトンやブルック・ロペス、マリーク・ビーズリーといった新たな仲間たちと共闘。自身初のオールスターゲーム先発入りも飾っている。
 
 とはいえ、バックスはリーグ上位の戦績を残しながら、先月23日に就任1年目のエイドリアン・グリフィンHC(ヘッドコーチ)を解任。ジョー・プランティAC(アシスタントコーチ)がHC代行を務めたのち、先日ベテランHCのドック・リバースを招聘して仕切り直しを図るなど、大揺れのシーズンとなっている。

 リラードはここまで45試合の出場で平均25.1点、4.3リバウンド、6.8アシストをマークするも、フィールドゴール成功率42.2%、3ポイント成功率34.3%(平均3.0本成功)と、ショットは決して本調子ではない。とりわけ1月はフィールドゴール成功率38.9%、3ポイント成功率27.8%と精彩を欠いていた。

「たぶん、俺の人生のなかで最もハードな変化になっている」というリラードの言葉が、ここまで苦しんでいることを如実に表現していると言えるだろう。そして「前へと進み続けなきゃいけない。それがベストなことだと思う」と、ポジティブな一面も見せていた。

 リラードはブレイザーズ時代にプレーオフへ8度進出し、数々のクラッチショットを沈めて勝利を重ね、2019年にはカンファレンス・ファイナルまで駒を進めた。だがファイナルに進むことはできず、昨夏に優勝を求めてバックスへ移籍した。
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