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NBA

デュラントは“過小評価”なのか?肯定派のKGに対して否定派のピアースは「レブロンと同じレベルで責任は負わせていない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.20

誰もがその能力を認めるデュラントだが、ピアースは「レブロン(左)と同じレベルで責任は負わせていない」と語った。(C)Getty Images

誰もがその能力を認めるデュラントだが、ピアースは「レブロン(左)と同じレベルで責任は負わせていない」と語った。(C)Getty Images

 今季のフェニックス・サンズはケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールとリーグ屈指の攻撃的トリオを擁しながら、ウエスタン・カンファレンス8位(39勝29敗)に甘んじている。35歳のデュラントはエースとしてチームを牽引しているが、殿堂入り選手のポール・ピアースとケビン・ガーネット(KG)の評価は大きく分かれている。

 2022-23シーズン途中にブルックリン・ネッツからトレードを志願してサンズへ移籍したデュラント。今季はこれまでチームのエースだったブッカーに加え、ワシントン・ウィザーズから実力派スコアラーのビールを獲得し、リーグ優勝への期待も高まった。

 しかし、ビールやブッカーの故障離脱もあり、デュラントがリーグ4位の平均27.8点と奮闘して何とかウエスト8位につけているのが現状だ。現役時代にボストン・セルティックスで優勝を経験したピアースとKGは、自分たちがホストを務めるポッドキャスト番組『Ticket and The Truth』で「KD(デュラント)は過小評価されているか」というテーマで議論を繰り広げた。
 
 デュラントは今季、35歳にしてリーグで5位の平均37.3分に出場。これには、KGも「(35歳の彼には)キツすぎるだろ」と思わず声を上げた。しかし、ピアースは「KDは歴史上最も偉大なスコアラーの1人であり、ゴールデンステイト(ウォリアーズ)にいた時、俺はブロン(レブロン・ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)を超えてリーグのベストプレーヤーだと評価していた。それだけに、俺のKDへの期待値はもっと高い」と指摘した。

「KDはゴールデンステイトに(2017、18年と)チャンピオンシップをもたらした。でも、ゴールデンステイトを離れてからは優勝候補のチームにはいない。フェニックスは(デュラント、ブッカー、ビールの)全員爆発力があって、信じられないトリオになると思われた。シーズン前には、フェニックスはNBAファイナルに行くだろうと予想していた。でも、レギュラーシーズン残り15試合を切って、(ウエストの)第7、8シードを争っているレベル。プレーイン・トーナメント進出枠に甘んじている」

 ピアースの主張を聞いたKGは、「ブルックリンではジェームズ・ハーデン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)とカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)がいて、その後ハーデンが去り、最後はKDだけになった。彼にプレッシャーをかけるのは酷だ。チームの中で、彼は自分の役割を果たしている。それは、フェニックスでも同じだ」と反論した。
 
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