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パリ五輪で日本と対戦する他国の反応は?ドイツ指揮官「2番目にタフなグループ」、フランスは「(日本には)アスレチックな戦いを強いられる」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.03.22

今夏のパリ五輪で日本は優勝候補のドイツ、フランスとの対戦が決まった。(C)Getty Images

 今年の夏、パリで開催される夏季オリンピックで、男子日本代表(FIBAランキング26位)は、W杯王者ドイツ(同3位)、ホスト国フランス(同9位)、そしてラトビアで行なわれる最終予選の勝者と対戦することが決まった。

 2021年の東京五輪で銀メダルを獲得したフランスは、自国開催のこのパリ五輪で悲願の金メダルを狙っている。昨年のW杯で初めて世界の頂点に立ったドイツもメダル獲得を必達目標に掲げており、いずれも優勝候補と言って間違いないだろう。

 ドイツ代表のゴードン・ハーバートHC(ヘッドコーチ)は、この抽選結果を受けて「2番目にタフなグループ。最終予選からどのチームが勝ち抜けてくるかわからないから興味深い」と感想を語っている。

 ドイツと日本は昨年のW杯でも初戦で顔を合わせ、ドイツが81-63で勝利している。今回もまた初戦(7月27日)で激突する奇妙な縁となったが、彼らは"縁起が良いスタート"が切れると感じているかもしれない。
 
 2021年9月にドイツ代表の指揮官に就任した際、ハーバートHCは「ここから3度の夏で3個のメダルを手にしたい」と抱負を語り、計画通り22年のユーロバスケット(欧州選手権)で銅メダル、23年のW杯で金メダルと、すでに2つのメダルをゲットした。

 今年の夏、3個目を手に入れればミッション完了となるが、「我々は現状に満足することなく、昨年の夏にやったことを土台にして、さらに前進しなければならない」と気を引き締めている。

 ドイツ代表の主力の1人、ロサンゼルス・クリッパーズのダニエル・タイスも、「我々は世界チャンピオンだ。胸を張って臨む。目標はもちろんメダルを獲ること。質問を受けるまでもなくね」とメダル獲得に意欲的だ。彼はフランスとの対戦を楽しみにしているという。

「ホームチームとの対戦というのは刺激的だ。自分たちはそれをユーロバスケットで体験したからわかる。彼らとの対戦は楽しみだよ」

 ちなみに両者は、五輪本番前のエキシビションマッチで2度対戦することがすでに決定している。
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