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175cmの“小さな巨人”、アイザイア・トーマスがサンズで2年ぶりにNBA復帰「インパクトを残す準備はできている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.22

サンズと10日間契約を結び、2年ぶりにNBA復帰を果たしたトーマス。コートでは笑顔も見られた。(C)Getty Images

 フェニックス・サンズは現地時間3月20日にホームでフィラデルフィア・セブンティシクサーズを115-102で下し、今季戦績を40勝29敗(勝率58.0%)とした。

 この日のサンズは計23本ものターンオーバーを記録したものの、22得点、8リバウンド、4アシスト、3ブロックをマークしたケビン・デュラントは「今はとにかく勝つこと。俺たちは多くの試合で勝ちたい。どういう形で勝つかも大切だけど、シーズンもここまで来たら、必要なのは白星を増やすことだけさ」とコメント。

 それもそのはず。ウエスタン・カンファレンスのプレーオフスポットをかけた争いは激化する一方で、21日を終えた時点で、6位のダラス・マーベリックス(41勝29敗/勝率58.6%)と、翌戦も勝利したサンズが同勝率で並び、8位のサクラメント・キングス(40勝29敗/勝率58.0%)が0.5ゲーム差で追っている状況だ。レギュラーシーズンを6位以内で終えればプレーオフ出場が確定、7位~10位となった場合は最後の2枠をかけて一発勝負のプレーイン・トーナメントに臨まなければならない。
 
 この日のサンズは9本の3ポイントを沈めたグレイソン・アレンがゲームハイの32得点に5アシスト、デビン・ブッカーが18得点、9リバウンド、11アシスト、2スティール、ロイス・オニールが13得点、ユスフ・ヌルキッチが10得点、15リバウンド、2ブロック、ボル・ボルが10得点、ブラッドリー・ビールが3得点、6リバウンド、7アシスト、2ブロックをマーク。

 そして14点リードの第4クォーター残り1分48秒には、20日に10日間契約を結んだアイザイア・トーマスがコートに立ち、約2年ぶりのNBA復帰戦で1アシストを残した。

 175cm・84kgの点取り屋は、ドラフト最下位(2巡目60位)でNBA入りした2011年から11シーズンにわたってリーグに在籍。サンズには14年夏のトレードでキングスから加入し、46試合で平均15.2点、3.7アシストを残すも、シーズン途中のトレードでボストン・セルティックスへ移籍したため、9年ぶりに帰還したことになる。

 セルティックスでオールスターガードへ成長を遂げたトーマスは、2021-22シーズンにロサンゼルス・レイカーズ、マーベリックスを経てシャーロット・ホーネッツでプレーしたのを最後に、昨季は所属先が見つからず。それでも35歳のベテランは復帰を諦めず、22年4月10日以来、約2年ぶりにNBAのコートに立った。
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