目標のNBA入りに向けて、足掛かりとなる優勝になるだろうか。
現地時間4月4日、NCAA(全米大学体育協会)はトーナメントのファイナル4(準決勝、決勝)を2日後に控え、招待選手によるスラムダンクと3ポイントのコンテストを開催。ネブラスカ大の富永啓生が、3ポイントコンテストで見事に頂点に立った。
コンテストは1分間で5箇所から5投ずつ、計25本を放って合計ポイントを競う形で実施。各スポットの最後の1本は2点扱いで30点満点と、NBAの形式に限りなく近いルールで行なわれた。
富永は1回戦、圧巻の21本を成功させて全体トップの25ポイントを記録。とりわけ“史上最高シューター”のステフィン・カリーを彷彿とさせる、試投直後にゴールに背を向けるラストショットは会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
続く準決勝も19本成功で24ポイント。決勝は16本成功とややペースを落としたものの、相手の17点を上回る19ポイントで優勝を遂げた。さらにその後、同日に行なわれた女子選手によるコンテスト王者との頂上決戦も16本成功の20ポイントで制して完全優勝。結局、この日は計4度の試技で100本の3ポイントを放ち、72本を成功させる貫録のシューティングショーを披露した。
今季で大学生活を終え、これからNBAへの挑戦が本格的に始まるなかでの会心のパフォーマンス。富永は現地の各メディアによるドラフト予想では名前が挙がっておらず、現状で指名の可能性は低いと言わざるを得ないが、この1日で少なからず名前を売ったことは間違いない。
コンテストを中継した『ESPN』は、フォロワー5140万人を超えるX(旧Twitter)で富永の活躍を動画付きで紹介しただけでなく、チャンネル登録者数1160万人を超える公式YouTubeでも1回戦の模様をアップしている。
さらにフォロワー4300万人超えを誇る同局の番組『SportsCenter』の公式Xも「ケイセイ・トミナガがステフのターンアラウンドスリーを決めた」と投稿し、瞬く間に世界中へ拡散した。
ほかにもフォロワー159万人の『Ballislife.com』が「クレイジーな自信だ!」と強心臓ぶりを称えれば、同575万人の『Barstool Sports』も「ケイセイ・トミナガはカレッジバスケットボールのグレイテスト・ショーマンだ」「これが彼がジャパニーズ・ステフ・カリーと呼ばれる理由だ」と、SNS上で影響力を持つメディアがこぞって称賛。『Barstool Sports』でドラフトのアナリストを務める記者は「Keisei Tominaga. Sniper. 富永さん、ありがとうございます。地球上で最も偉大な射手。(原文ママ)」と綴った。
プロの世界に進む上では、実力はもちろん、観衆を盛り上げたり客を呼べるといった人気面も重要な要素。現在のNBAではドラフト以外にも各チーム3人まで2WAY契約が結べるなど門戸は広がっている。大学バスケ界を沸かせた“和製カリー”の獲得に興味を示す球団が現れても不思議はないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
富永啓生がNCAAの3ポイントコンテスト優勝!カリーばりの“ノールックショット”に会場熱狂、抜群の勝負度胸で全米の頂点に<DUNKSHOOT>
現地時間4月4日、NCAA(全米大学体育協会)はトーナメントのファイナル4(準決勝、決勝)を2日後に控え、招待選手によるスラムダンクと3ポイントのコンテストを開催。ネブラスカ大の富永啓生が、3ポイントコンテストで見事に頂点に立った。
コンテストは1分間で5箇所から5投ずつ、計25本を放って合計ポイントを競う形で実施。各スポットの最後の1本は2点扱いで30点満点と、NBAの形式に限りなく近いルールで行なわれた。
富永は1回戦、圧巻の21本を成功させて全体トップの25ポイントを記録。とりわけ“史上最高シューター”のステフィン・カリーを彷彿とさせる、試投直後にゴールに背を向けるラストショットは会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
続く準決勝も19本成功で24ポイント。決勝は16本成功とややペースを落としたものの、相手の17点を上回る19ポイントで優勝を遂げた。さらにその後、同日に行なわれた女子選手によるコンテスト王者との頂上決戦も16本成功の20ポイントで制して完全優勝。結局、この日は計4度の試技で100本の3ポイントを放ち、72本を成功させる貫録のシューティングショーを披露した。
今季で大学生活を終え、これからNBAへの挑戦が本格的に始まるなかでの会心のパフォーマンス。富永は現地の各メディアによるドラフト予想では名前が挙がっておらず、現状で指名の可能性は低いと言わざるを得ないが、この1日で少なからず名前を売ったことは間違いない。
コンテストを中継した『ESPN』は、フォロワー5140万人を超えるX(旧Twitter)で富永の活躍を動画付きで紹介しただけでなく、チャンネル登録者数1160万人を超える公式YouTubeでも1回戦の模様をアップしている。
さらにフォロワー4300万人超えを誇る同局の番組『SportsCenter』の公式Xも「ケイセイ・トミナガがステフのターンアラウンドスリーを決めた」と投稿し、瞬く間に世界中へ拡散した。
ほかにもフォロワー159万人の『Ballislife.com』が「クレイジーな自信だ!」と強心臓ぶりを称えれば、同575万人の『Barstool Sports』も「ケイセイ・トミナガはカレッジバスケットボールのグレイテスト・ショーマンだ」「これが彼がジャパニーズ・ステフ・カリーと呼ばれる理由だ」と、SNS上で影響力を持つメディアがこぞって称賛。『Barstool Sports』でドラフトのアナリストを務める記者は「Keisei Tominaga. Sniper. 富永さん、ありがとうございます。地球上で最も偉大な射手。(原文ママ)」と綴った。
プロの世界に進む上では、実力はもちろん、観衆を盛り上げたり客を呼べるといった人気面も重要な要素。現在のNBAではドラフト以外にも各チーム3人まで2WAY契約が結べるなど門戸は広がっている。大学バスケ界を沸かせた“和製カリー”の獲得に興味を示す球団が現れても不思議はないだろう。
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