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「アレンは人情家で、約束を守る男であり、最高のチームメイトだった」元同僚のオリーが語るアイバーソンの“真の才能”<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.04.19

オリー(左)にとってアイバーソンは「午前3時に電話するチームメイトの1人」で、「一緒にプレーするのが大好きだった」という。(C)Getty Images

 4月12日(日本時間13日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの練習施設前に、フランチャイズを代表する英雄アレン・アイバーソンの銅像がお披露目された。NBAの歴史に名を刻む超絶スコアラーであるのは周知の事実だが、かつての同僚であるケビン・オリー(現ブルックリン・ネッツ暫定ヘッドコーチ)は、アイバーソンの"真の才能"について見解を述べている。

 1996年のドラフト1位でシクサーズに入団したアイバーソンは、瞬く間にチームのエースへ。鋭いドリブルを武器に得点を量産し、00-01シーズンには平均31.1点でスコアリングタイトルを獲得するとともに自身初のシーズンMVPに輝き、NBAファイナルにも進出した。

 キャリア中盤以降はデンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズ、シクサーズ、トルコのベシクタシュと渡り歩いたが、通算2万4368得点はNBA歴代28位にランク。2016年にはバスケットボール殿堂入り、21年にはNBA75周年記念チームにも選出されている。

「大事なのは身体のサイズじゃない。"ハートのサイズ"だ」

 この名言とともに自分より身長の大きい選手を相手に、互角以上に渡り合ったアイバーソン。クロスオーバーなど卓越したボールハンドリングや得点嗅覚、勝負強さで鳴らしたが、現役時代にシクサーズで共闘したオリーは『USAトゥデイ』に対し、それらはアイバーソンを象る物の一部に過ぎないと語っている。
 
「アレンはこの街(フィラデルフィア)に多くのものをもたらした。人々は時に、アレンがこの街にもたらしたものを誤解する時がある。バスケットボールのゲーム、そしてコート外において様々なことを変えたからね。

 アレンはありのままの自分でいる一方で、コート外での彼の才能をみんな知らない。例えば、面白いキャラで、歌を歌うことができ、飛行機の中で仲間を魅了できる。でも、アレンの一番の才能は忠誠心だと思う。偉大なチームメイトさ」

 どんなにビッグになろうとも、アイバーソンの仲間を大切にするマインドに、オリーは大きな感銘を受けたという。

「アレンは午前3時に電話するチームメイトの1人だ。(ペンシルバニア州)スクールキルで立ち往生しても、ほかの人が迎えに来てくれなくても、彼は来てくれた。そんなところも好きだった。アレンは人情家であり、約束を守る男であり、私の最高のチームメイトだった。

 みんなそういうところは見ていないし、おそらく『アレンが最高のチームメイト?』と言うだろう。でも、彼のそばにいると、これまで一緒にプレーした選手の中で最高のチームメイトの1人だと思わせてくれる。素晴らしい人間なんだ」
 
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「彼には試合を欠場する概念はない」とオリー