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「彼はミスマッチを生み出す悪魔」セルティックス優勝のカギを握るポルジンギスを同僚たちが称賛「戦争の準備ができている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.04.22

攻守に秀でたポルジンギスが、セルティックス優勝のカギを握りそうだ。(C)Getty Images

 現地時間4月21日、ボストン・セルティックスはマイアミ・ヒートとのプレーオフ1回戦第1戦に臨み、114-94で完勝を収めた。

 10年連続でポストシーズン進出を果たしたセルティックスの今季成績は64勝18敗(勝率78.0%)。前回優勝した2007-08シーズンの66勝16敗(勝率80.5%)以降ではベストの戦績をレギュラーシーズンで残しており、万全の体制で18度目の王座獲得を目指す。

 セルティックスは昨季も第2シードでプレーオフに進んだものの、カンファレンス決勝でヒートの前に3勝4敗で惜敗。ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンの2枚看板にデリック・ホワイト、アル・ホーフォードと当時の主力陣に加え、今季のチームにはクリスタプス・ポルジンギス、ドリュー・ホリデーという2人の元オールスターがいることが最大の違いとなる。

 そのポルジンギスは、この第1戦でシュートを高確率で沈めて18得点(フィールドゴール7/13、3ポイント4/8)、4リバウンド、1アシスト、1スティール、2ブロックをマーク。攻守で存在感を発揮し、チームの先勝に大きく貢献した。

 218cm・109kgのサイズを誇るラトビア人ビッグマンは、これまでダラス・マーベリックス時代に2度プレーオフへ出場し、計10試合で平均16.3点、6.4リバウンドをマーク。セルティックスで3年ぶりの大舞台へ臨むポルジンギスについて、シリーズ前にブラウンは「彼がもの凄い才能を秘めていて、シュートも打ち切れることを俺たちは十分わかっている。今年の彼はキャリアの中で競い合いたい場所にいるのさ」と語り、こうも口にしていた。
 
「彼はプレーオフを楽しみにしていると思う。戦争へ向かう準備ができているのさ。1試合で5ブロックして相手を抑え込むKP(ポルジンギスの愛称)になる準備がね。俺らは自分たちが望む場所へ進むために、そのバージョンの彼を必要としている。彼は重要なカギになると思う」

 また、ホワイトはこう話す。

「彼はまさに"ミスマッチを生み出す悪魔"なのさ。スイッチしたら、ポストで相手を圧倒する。スイッチしたくなくても、ピック&ポップから攻めてくる。本当に多くの方法でゲームにインパクトをもたらすんだ。彼がいいスコアラーなのは知っていたけど、毎日一緒にプレーしてみて、特にディフェンス面にも驚かされたよ」

 セルティックスの16年ぶり18度目のリーグ制覇に向けて、ポルジンギスの攻守にわたるハイパフォーマンスが勝利へのカギを握るのは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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