今季のインディアナ・ペイサーズは、司令塔のタイリース・ハリバートンを中心とした破壊力抜群のオフェンスで昨季から12個も勝ち星を増やし、47勝35敗(勝率57.3%)でレギュラーシーズンを終了。イースタン・カンファレンス6位で2019-20シーズン以来4年ぶりのプレーオフ進出を果たした。
1回戦の相手であるミルウォーキー・バックス(49勝33敗/勝率59.8%)はエースのヤニス・アデトクンボがケガで欠場していることから、アップセットのチャンスがあると予想する声も聞かれる。
ただ、4月21日(日本時間22日、日付は以下同)に行なわれたシリーズ初戦でペイサーズは、フィールドゴール成功率39.6%(36/91)、3ポイント成功率21.1%(8/38)と自慢の攻撃力が不発に。ディフェンスでもバックスのデイミアン・リラードに前半で35得点の爆発を許し、94-109で大敗した。
出鼻を挫かれたチームはパスカル・シアカムがゲームハイの36得点、13リバウンドに2ブロック、マイルズ・ターナーが17得点、8リバウンド、2スティール、TJ・マッコネルが10得点を残すも、2018年から続くプレーオフでの連敗は10となった。
レギュラーシーズンではいずれもリーグトップの平均123.3点、30.8アシストを記録していたペイサーズだったが、この試合では今季ワーストスコアかつ20アシストと不発。エースのハリバートンも9得点、7リバウンド、8アシストと精彩を欠いた。
「ショットをたくさん落とし、緊張しているからと言うのは簡単だ。相手がどれだけランを仕掛けてこようと関係ない。僕としては、自分たちがショットをいくつも落としてしまったと感じている。そして相手が前半に多くのショットを決めたということさ」とハリバートン。
24歳のプレーメーカーにとってはほろ苦いプレーオフデビューとなったが、「僕はもっと良くなることができる」と23日のシリーズ第2戦へ向けて気持ちを切り替えていた。
ペイサーズはハリバートンを中心とした高速オフェンスでシリーズをタイに持ち込み、ホームのインディアナに向かいたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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