またしてもロサンゼルス・クリッパーズは、大舞台で結果を残すことができなかった。

　カワイ・レナードにポール・ジョージ、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウエストブルックといったビッグネームを擁しながら、今季のクリッパーズはダラス・マーベリックスに２勝４敗で敗れプレーオフ１回戦敗退。主砲レナードがヒザのケガで２試合の出場と満足に稼働できなかったとはいえ、これだけのスターを揃えながらファーストラウンドで敗れたとあっては、期待外れと言われても仕方ないだろう。

　優勝候補が無様な結果に終わった場合、そのチームを率いたヘッドコーチに批判の矛先が向くことが多い。ただ、かつてボストン・セルティックスなどで活躍した元NBA選手のケンドリック・パーキンスは、出演した『ESPN』の番組『First Take』でタロン・ルーHC（ヘッドコーチ）には責任がないこと、またクリッパーズと延長契約を結ぶのは止めるべきだと主張した。
  「タイ・ルー。クリッパーズのヘッドコーチを務めたすべての年で、彼は奇跡を起こさなければならなかった。そして私は今、タイ・ルーに『延長契約にはサインするな』と言うためにここにいる。

　サインするな。サインするな。なぜならNBAにはより良いチャンスがある。もし延長契約にサインしなければ、あなたは需要のある、需要の高いコーチとなる。あなたにはもっといいチームがある。信頼できて、健康で、努力できる選手（がいるチーム）がふさわしい」

　パーキンスはこう提言したが、当のルーHC本人はシリーズ終了後「長期的にここにいたい」と語っており、チームとしても47歳の指揮官と延長契約を結ぶつもりだという。

　黄昏時を迎えているクリッパーズ。はたして今夏、ロスターの編成を含め、チームにどのような変化がおきるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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