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ニックスを牽引するブランソンはNBAベストPG?ファンの質問をグリーンが一刀両断「どういうことだよ? アホらしいわ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.05.10

今プレーオフでリーグ最多の平均35.6点をマークするブランソン。現役No.1PGに推す声も上がり始めている。(C)Getty Images

 NBAのプレーオフは現在カンファレンス・セミファイナルの激闘が繰り広げられており、イースタン・カンファレンス第2シードのニューヨーク・ニックスはインディアナ・ペイサーズ(第6シード)相手にシリーズ2連勝を飾った。

 ニックスは4月初旬に今季終了が決まった得点源のジュリアス・ランドル(右肩)をはじめ、ベンチスコアラーのボーヤン・ボグダノビッチ(左足)、控えセンターのミッチェル・ロビンソン(左足首)が戦線離脱。現地時間5月8日の第2戦ではOG・アヌノビーも左ハムストリングの負傷で途中退場し、10日の第3戦を欠場することが発表されている。

 複数のローテーションメンバーをケガで欠くなか、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)の下、エナジーを落とさず白星を積み上げているニックス。中心となっているのはジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハート、ドンテ・ディヴィンチェンゾの"ビラノバ大出身トリオ"だ。
 
 オールスターガードのブランソンは、第2戦の第1クォーター終盤に右足を痛めてロッカールームへ下がるも、後半はフル出場して両チーム最多の24得点を奪取。試合全体で29得点、5アシスト、3スティールで勝利の立役者に。

 ハートはシリーズ初戦に続いて2試合連続で48分間のフル出場。第2戦では19得点、7アシストに加えてゲームハイの15リバウンドをマークした。今プレーオフ8試合のうち4戦でフル出場している193cm・98kgの鉄人は、平均46.8分でリーグトップ、リバウンドも12.8本で3位と、見事な働きを見せている。

 ディヴィンチェンゾも今プレーオフ平均15.6点、3.6リバウンド、2.6アシスト、1.0ブロックに3ポイント成功率41.7%(平均3.1本成功)をマークし、攻守で貢献。ペイサーズとの2試合では平均26.5点と絶好調だ。

 そのなかでも一際輝くのが、今プレーオフでリーグベストの平均35.6点を誇るブランソンなのは間違いないだろう。フィラデルフィア・76ersとのファーストラウンド第4戦から4試合連続で40得点超えと、1993年のマイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)以来となるスコアリングショーを披露。前述の通り負傷により記録は途絶えたが、2000年以来初のカンファレンス・ファイナル進出を目指すチームを力強く牽引している。
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