ダラス・マーベリックスは5月13日(日本時間14日、日付は以下同)にホームのアメリカン・エアラインズ・センターで開催されたオクラホマシティ・サンダーとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦に96-100で敗退。これでシリーズ成績は2勝2敗となった。
この試合、勝負を分けたのはマブズに分があった“プレーオフ経験”ではなく、フリースローだった。序盤に14点のリードを奪うなどスタートダッシュに成功したマブズだったが、第4クォーターにサンダーに逆転を許した後、マブズはデレック・ライブリー二世、ルカ・ドンチッチ、PJ・ワシントンがそれぞれフリースロー2本を獲得したが、いずれも1本しか決められずに点差を詰める機会、そして同点にするチャンスを逃していた。
試合後に「僕らはフリースローを練習しなきゃいけない。(成功率)52%だった。こんなの受け入れられないよ」とドンチッチが口にしたように、マブズはフリースロー成功率52.2%(12/23)と、自滅に近い形に終わっていた。
対照的にサンダーは試合残り10秒からチェット・ホルムグレン、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーが2本とも確実に決め切り、試合を通じても95.8%(23/24)とファウルラインから確実に得点を重ねて勝利を手にした。
さらにマブズはドンチッチに次ぐ得点源であるカイリー・アービングが、フィールドゴール成功率36.4%(4/11)と振るわず、計9得点、9アシスト止まり。右ヒザと左足首にケガを抱えるドンチッチは、18得点、12リバウンド、10アシストと奮闘したものの、フィールドゴール成功率30.0%(6/20)、3ポイント成功率22.2%(2/9)とショット面で苦戦し、7ターンオーバーを喫していた。
15日に敵地ペイコム・センターで迎えるシリーズ第5戦に向けて、ドンチッチはこう話していた。
「自分たちにフォーカスしていくべきだと思う。僕ら(ドンチッチとアービング)がドライブすると、相手はほぼ(コートにいる)5人全員でペイントを固めてくる。それが僕らのプレーを難しくしている点だと思う。僕ら2人はオープンになっているチームメイトたちを見つけ出さないといけない」
サンダーが仕掛けてくるディフェンスに対し、そう口にしていたドンチッチ。仮にキックアウトしてボールを分散できても、相手は運動量豊富なだけに、そこからさらにプレーを展開してショットまで持ち込むことも必要となる。次戦でマブズがアジャストできるかは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
ギルジャス・アレキサンダーが逆転勝利を収めたマブズとの第4戦を回想「アグレッシブかつスマートにプレーした」<DUNKSHOOT>
マブズがサンダーとのシリーズをリードする要因は“落ち着き”「点差がどうあれ何をすべきかわかっている」とキッドHCは分析<DUNKSHOOT>
「アービングは素晴らしい」不調のドンチッチがチームメイトに感謝「全員がワシントンを信じている」<DUNKSHOOT>
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試合後に「僕らはフリースローを練習しなきゃいけない。(成功率)52%だった。こんなの受け入れられないよ」とドンチッチが口にしたように、マブズはフリースロー成功率52.2%(12/23)と、自滅に近い形に終わっていた。
対照的にサンダーは試合残り10秒からチェット・ホルムグレン、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーが2本とも確実に決め切り、試合を通じても95.8%(23/24)とファウルラインから確実に得点を重ねて勝利を手にした。
さらにマブズはドンチッチに次ぐ得点源であるカイリー・アービングが、フィールドゴール成功率36.4%(4/11)と振るわず、計9得点、9アシスト止まり。右ヒザと左足首にケガを抱えるドンチッチは、18得点、12リバウンド、10アシストと奮闘したものの、フィールドゴール成功率30.0%(6/20)、3ポイント成功率22.2%(2/9)とショット面で苦戦し、7ターンオーバーを喫していた。
15日に敵地ペイコム・センターで迎えるシリーズ第5戦に向けて、ドンチッチはこう話していた。
「自分たちにフォーカスしていくべきだと思う。僕ら(ドンチッチとアービング)がドライブすると、相手はほぼ(コートにいる)5人全員でペイントを固めてくる。それが僕らのプレーを難しくしている点だと思う。僕ら2人はオープンになっているチームメイトたちを見つけ出さないといけない」
サンダーが仕掛けてくるディフェンスに対し、そう口にしていたドンチッチ。仮にキックアウトしてボールを分散できても、相手は運動量豊富なだけに、そこからさらにプレーを展開してショットまで持ち込むことも必要となる。次戦でマブズがアジャストできるかは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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