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「今までのNBAで起こった最高の出来事だ」御意見番のバークレーが語るリーグの歴史を変えた“2トップ”とは?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.05.15

バークレーは今のNBAがあるのは2人のレジェンドのおかげだと語った。(C)Getty Images

 世界のトッププレーヤーが集まるNBAでプレーすることは、いわゆる"アメリカン・ドリーム"のひとつだ。2023-24シーズンはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がリーグトップの年俸5190万ドル(約81億3000万円)を受け取ったが、殿堂入り選手のチャールズ・バークレーは、それらは1980年代の偉大な2人による恩恵だと持論を展開した。

 1946年に創設されたNBAは、1970年代に人気が低迷。しかし80年代にマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)とラリー・バード(元ボストン・セルティックス)の登場で人気が加速し、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コビー・ブライアント(元レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(現レイカーズ)といったのちのスーパースターたちの礎を築いた。

 ジョーダンと同じ1984年のドラフトでNBA入りし、2000年までプレーした元オールスター選手のバークレーは、元NFL選手のシャノン・シャープがホストを務めるポッドキャスト番組『Club Shay Shay』に出演した際、「NBAの歴史で最も重要な2トップはマジック・ジョンソンとラリー・バードだ。あの2人がいなかったら、人種の問題がつきまとっていたかもしれない。一線を画したんだ。だから、あの2人の存在は、いまだに今までのNBAで起こった最高の出来事だ」と、NBAの"暗黒時代"を振り返っている。

「当時の平均年俸は20万ドル(現在のレートで約3100万円)だった。マジックとバードがNBA入りした時、リーグは黒人社会で、あまりに粗暴で、ドラッグが蔓延り、ファイナルでさえ録画放送だった。テレビの放送は週に1回、日曜日しかなかった。
 
 今は1週間に7試合見ることができる時代で、NBA選手の平均年俸は1000万ドル(約15億6000万円)だ。リーグのトップ3、トップ4は年俸6000万ドル(約94億円)を稼ぐ。5年以内に7000万ドル(約109億円)、8000万ドル(約125億円)、9000万ドル(約141億円)を稼ぐ選手が出てくるだろう。バスケトボールをして8000万ドル? クレイジーだ」

 バークレーはシクサーズ時代の思い出を引き合いに出し、マジックのニュースがいかに衝撃だったかを語っている。

「ある日、俺、ドック(リバース)、モーゼス(マローン)、ボビー・ジョーンズらがロッカールームにいた時、マジックがNBA選手として初めて年俸100万ドル(現在のレートで約1億5000万円)に到達したというニュースが流れたのを鮮明に覚えている。みんなで飛んで喜んだよ。NBA選手が100万ドルも稼ぐなんて信じられなかった。

 今の選手のことは好きだが、マイケル・ジョーダン、マジック、ラリー・バード、カリーム(アブドゥル・ジャバー)、ビル・ラッセルよりも優れているわけじゃない。若い世代はかつての偉大な選手たちに感謝すべきだ」

 過去には、リーグのトッププレーヤーだったスコッティ・ピッペン(元ブルズほか)がリーグ122位タイの278万ドル(現在のレートで約4億3000万円)と年俸が安いことに不満を漏らしたこともあっただけに、高騰傾向にある現在のNBAが、レジェントたちに異様に見えるのも致し方ないかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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