すでに今季の戦いを終えているロサンゼルス・レイカーズは、現地5月3日にダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)を解任してから2か月が経過。だが今月末のドラフト、来月のFA(フリーエージェント)戦線が近づく現在も、新たな指揮官は決まっていない。
これまで、レイカーズの次期HC候補にはニューオリンズ・ペリカンズのジェームズ・ボーレゴAC(アシスタントコーチ)、マイアミ・ヒートのクリス・クインAC、元選手のJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、ボストン・セルティックスのサム・キャセールAC、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケニー・アトキンソンAC、デンバー・ナゲッツのデイビッド・アデルマンAC、ミネソタ・ティンバーウルブズのマイカ・ノリACらが候補に挙がってきた。
そうしたなか、6月6日になって米スポーツ専門局『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、レイカーズが次期HCにコネティカット大のダン・ハーリーHCをターゲットにしていると報道。
かつてシートンホール大でポイントガードを務めたハーリーは、1996年の卒業直後からコーチに転身し、これまでヴァグナー大、ロードアイランド大、コネティカット大で指揮を執り、通算455試合で292勝163敗(勝率64.2%)を記録。特に2018年から6シーズンを率いたコネティカット大では通算141勝58敗、勝率70.9%を誇り、2023、24年にNCAAトーナメント連覇を達成している。
現状ではこのハーリーとレディックが最有力候補となっているが、現在ダラス・マーベリックスで指揮を執るジェイソン・キッドHCは、6日のNBAファイナル初戦前の記者会見で、彼らをよく知る立場として自身の見解を語った。
「ハーリーが候補に入ったこと、JJが候補になって話されていることを知って私はハッピーだ。あの2人にはそれぞれ違った道のりがある。ただ両者ともバスケットボールIQが非常に高い。
高校の時、私はハーリーとプレーしたことがあるが(※2人は同じ1973年生まれの51歳)、彼は勝者でチャンピオンだ。JJもバスケットボールIQが高く、どのようにすれば試合で正しくプレーできるかを熟知している」
現役時代、キッドはリーグ屈指のポイントガードとして19シーズンをプレー。2011年にマブズで優勝を経験し、18年にバスケットボール殿堂入り、21年にはNBA75周年記念チームにも名を連ねた名司令塔は、引退後に古巣のブルックリン・ネッツ、ミルウォーキー・バックスで指揮を執ってきた。
2019年からの2シーズンはレイカーズでフランク・ヴォーゲル(前フェニックス・サンズHC)のスタッフとしてACを務め、2020年の優勝に貢献。選手・コーチとしての様々な経験から、"古巣"について期待を込めて語った。
なお、6日のファイナル初戦で、キッドHC率いるマブズは89-107でボストン・セルティックスに敗戦。今プレーオフのアウェーでの連勝は5でストップした。ただ、マブズはプレーオフに入ってから一度も連敗をしていない。キッドHCを中心としたコーチ陣、ルカ・ドンチッチやカイリー・アービングら選手たちのアジャスト能力には定評があるだけに、9日(日本時間10日)の第2戦でやり返すことができるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
これまで、レイカーズの次期HC候補にはニューオリンズ・ペリカンズのジェームズ・ボーレゴAC(アシスタントコーチ)、マイアミ・ヒートのクリス・クインAC、元選手のJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、ボストン・セルティックスのサム・キャセールAC、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケニー・アトキンソンAC、デンバー・ナゲッツのデイビッド・アデルマンAC、ミネソタ・ティンバーウルブズのマイカ・ノリACらが候補に挙がってきた。
そうしたなか、6月6日になって米スポーツ専門局『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、レイカーズが次期HCにコネティカット大のダン・ハーリーHCをターゲットにしていると報道。
かつてシートンホール大でポイントガードを務めたハーリーは、1996年の卒業直後からコーチに転身し、これまでヴァグナー大、ロードアイランド大、コネティカット大で指揮を執り、通算455試合で292勝163敗(勝率64.2%)を記録。特に2018年から6シーズンを率いたコネティカット大では通算141勝58敗、勝率70.9%を誇り、2023、24年にNCAAトーナメント連覇を達成している。
現状ではこのハーリーとレディックが最有力候補となっているが、現在ダラス・マーベリックスで指揮を執るジェイソン・キッドHCは、6日のNBAファイナル初戦前の記者会見で、彼らをよく知る立場として自身の見解を語った。
「ハーリーが候補に入ったこと、JJが候補になって話されていることを知って私はハッピーだ。あの2人にはそれぞれ違った道のりがある。ただ両者ともバスケットボールIQが非常に高い。
高校の時、私はハーリーとプレーしたことがあるが(※2人は同じ1973年生まれの51歳)、彼は勝者でチャンピオンだ。JJもバスケットボールIQが高く、どのようにすれば試合で正しくプレーできるかを熟知している」
現役時代、キッドはリーグ屈指のポイントガードとして19シーズンをプレー。2011年にマブズで優勝を経験し、18年にバスケットボール殿堂入り、21年にはNBA75周年記念チームにも名を連ねた名司令塔は、引退後に古巣のブルックリン・ネッツ、ミルウォーキー・バックスで指揮を執ってきた。
2019年からの2シーズンはレイカーズでフランク・ヴォーゲル(前フェニックス・サンズHC)のスタッフとしてACを務め、2020年の優勝に貢献。選手・コーチとしての様々な経験から、"古巣"について期待を込めて語った。
なお、6日のファイナル初戦で、キッドHC率いるマブズは89-107でボストン・セルティックスに敗戦。今プレーオフのアウェーでの連勝は5でストップした。ただ、マブズはプレーオフに入ってから一度も連敗をしていない。キッドHCを中心としたコーチ陣、ルカ・ドンチッチやカイリー・アービングら選手たちのアジャスト能力には定評があるだけに、9日(日本時間10日)の第2戦でやり返すことができるか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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