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NBA

来季2年ぶりのプレーオフ進出を目指すキングスに朗報!リーグ屈指のシックスマン、モンクがチーム残留へ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.21

先発級の力を持つシックスマンのモンク(右)の残留は、キングスにとって大きな朗報と言えそうだ。(C)Getty Images

先発級の力を持つシックスマンのモンク(右)の残留は、キングスにとって大きな朗報と言えそうだ。(C)Getty Images

 今季のサクラメント・キングスはウエスタン・カンファレンス9位の46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終え、プレーイン・ゲームでゴールデンステイト・ウォリアーズに勝利したものの、7位のニューオリンズ・ペリカンズとの第8シード決定戦に敗れ、2年連続のプレーオフ進出はならなかった。

 それでも、このチームはシーズン終了後にマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)と延長契約を締結。ディアロン・フォックスとドマンタス・サボニスの2枚看板に加え、ハリソン・バーンズ、キーガン・マレー、キーオン・エリス、ケビン・ハーター、トレイ・ライルズ、デイビオン・ミッチェル、クリス・ドゥアルテが来季も契約下におり、十分戦えるロスターを形成している。

 ただ、チームが今季と同等の戦力で来季を迎えるためには、今夏にFA(フリーエージェント)になるシックスマンのマリーク・モンクの引き留めは必須となる。

 191㎝・91㎏のコンボガードは、今季72試合でキャリアハイの平均15.4点、5.1アシストに2.9リバウンドをマーク。最優秀シックスマン賞の投票ではミネソタ・ティンバーウルブズのナズ・リード(計352ポイント)とわずか10ポイント差の計342ポイントを獲得し、歴史的な大接戦を演じた。

 キングスとモンクにとって大きな痛手となったのは、3月29日(日本時間30日、日付は以下同)のダラス・マーベリックス戦で右ヒザ内側側副靱帯を捻挫し、残り試合全休になってしまったこと。
 
 モンク離脱後にチームは4勝5敗と負け越し。彼がプレーメーカー兼スコアラーとして強烈な存在感を放っていることは明らかで、オフェンスに重きを置くキングスに不可欠な選手だった。

 今夏のFA市場では、キャップスペースに空きがあるオーランド・マジックなど複数のチームが26歳のコンボガード獲得に関心を示すことが予想されている。

 そうしたなか、ケンタッキー大時代のチームメイトでキングスでも絶妙な連係プレーを見せたフォックスが19日に地元メディア『ABC 10 SPORTS』に次のように語った。

「彼(モンク)が複数のチームから獲得に関心を持たれている状況にいることが、僕にとってはものすごく嬉しい。当然、僕らは彼に残ってほしいけど、最終的には彼にとってベストなことをするべきだ」

 もっとも、フォックスの心配は杞憂に終わるかもしれない。今年はNBAファイナル終了の翌日から自軍のFA選手と交渉がスタートしており、モンクはキングスと4年7800万ドル(約123億2400万円)で新契約を結ぶ意向と米スポーツ専門局『ESPN』が20日に報道。

 FA選手たちが正式に契約を締結できるのは7月6日となるが、モンクの残留が確実視されていることは、来季2年ぶりのプレーオフ進出を目指すキングスにとって最高の朗報となったことだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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