NBA

“新人HC”のレディックは就任1年目からレイカーズを浮上させられるか?【元NBA選手のHC初年度の成績】<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.06.27

HC未経験のレディックは初年度からレイカーズを頂点に導くことができるのか。(C)Getty Images

 6月24日(日本時間25日)、ロサンゼルス・レイカーズは新HC(ヘッドコーチ)にJJ・レディックが就任することを発表した。

 現役時代はピュアシューターとして鳴らしたレディックは、2021年の引退後は『ESPN』のアナリストとなり、今年のNBAファイナルでも解説を務めた。大黒柱のレブロン・ジェームズと同い年の39歳は、20年を最後に優勝から遠ざかっているチームを再び頂点に導くことが期待されている。

 NBAのコーチ経験を持たない新人HCのレディックはどのようなチームを作るのか、また初年度から成功を収めることができるのか。ここでは2010年以降の元NBA選手のHC1年目の成績を結果別にまとめた。

■元NBA選手のHC1年目の成績(2010年~)*シーズン途中就任&解任は除く。年齢はHC就任時、チーム名は略称
●プレーオフ不出場
マーク・ジャクソン(46歳:ウォリアーズ)2011-12:23勝43敗
ジャック・ヴォーン(37歳:マジック)2012-13:20勝62敗
ブライアン・ショウ(47歳:ナゲッツ)2013-14:36勝46敗
ジェフ・ホーナセック(50歳:サンズ)2013-14:48勝34敗
デレック・フィッシャー(39歳:ニックス)2014-15:17勝65敗
フレッド・ホイバーグ(42歳:ブルズ)2015-16:42勝40敗
ルーク・ウォルトン(36歳:レイカーズ)2016-17:26勝56敗
チャンシー・ビラップス(44歳:ブレイザーズ)2021-22:27勝55敗
 
 現役時代、チームメイトからの信頼が厚くリーダーシップに定評のあったフィッシャーは、当時ニックスの球団社長を務めていた恩師フィル・ジャクソンから声を掛けられ、引退後すぐに名門のHCに抜擢された。しかしカーメロ・アンソニー、アンドレ・バルニャーニら主力がケガに見舞われ、球団ワーストとなる15勝67敗と惨敗。翌シーズンの途中に成績不振で解任された。

 選手としてファイナルに出場経験のあるホーナセックは、わずか1勝及ばずプレーオフは逃したが、苦戦必至と思われたサンズを見事にまとめ48勝をあげる健闘を見せた。ただ、翌年以降は成績を落とし、3年目の途中でクビを切られた。

 ウォルトンとショウは現役時代に名将フィル・ジャクソンHCの下でプレー、ヴォーンはスパーズでグレッグ・ポポビッチHCの指導を受け、引退後は彼のアシスタントを務めた。その経歴から就任時の期待値は高かったが、ウォルトンは3年、ショウは2年目の途中、ヴォーンは3年目の途中に解任。その後ウォルトンはキングス、ヴォーンはネッツで2度目のチャンスを与えられたものの、目立った成績は残せなかった。
 
NEXT
PAGE
就任1年目でチームを優勝に導いたのは?