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「みんなが嘘を信じると悲しくなる」デュラントのロケッツ移籍の噂を本人が否定「いったいどこからそんな情報が?」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.08

去就の噂について、デュラントは頭を悩ませているようだ。(C)Getty Images

 現地時間7月6日(日本時間7日、日付は以下同)、アメリカ代表がラスベガスでトレーニングキャンプをスタートし、パリオリンピックへ向けて本格始動した。昨季王者ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムこそ個人的な理由で合流できておらず、8日からキャンプへ参加する見込みながら、その他のロスター11名が集結している。

 そうしたなか、アメリカ代表としてオリンピックで3大会連続の金メダルを手にしているケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)は、シューティングこそこなしているものの、キャンプ前にふくらはぎを痛めたことで、トレーニングキャンプにフルメニューでは参加できていない。

 オリンピック3大会でアメリカ代表史上最多の計435得点(平均19.8点)を誇る35歳の大ベテランは、パリ五輪で同代表では初となる4つ目の金メダル獲得がかかっている。ただ、現時点で10日のカナダ代表戦を皮切りに始まるエキシビジョンゲームのどの段階で出場できるかは決まっておらず、慎重に調整を続けている。

 そのデュラントが、6日のキャンプ初日の練習後に『Yahoo! Sports』との単独インタビューに応じ、その内容が7日に公開された。昨季ウエスタン・カンファレンス6位の49勝33敗(勝率59.8%)を記録したサンズは、第6シードでプレーオフへ臨むも、第3シードのミネソタ・ティンバーウルブズ(56勝26敗/勝率68.3%)相手に4戦全敗のスウィープ負けに終わり、ファーストラウンド敗退と、デュラントにとってサンズ在籍2年目は苦しいものとなった。
 
 その後デュラントについては"移籍の可能性"が浮上し、ヒューストン・ロケッツが獲得を狙っているといった情報が出回った。この報道については「嘘だ」と本人が否定してきたのだが、インタビューでこうも語っていた。

「誰かが『フェニックスはKD(デュラント)を出したがっている』と言うなら、『いったいどこからそんな情報が入ったんだ?』ってなるね。こうした嘘を口にすると、周りはトップニュースにしてしまうから俺を悩ませるんだ。その嘘をみんなが信じてしまうと悲しくなるね。俺にとって、ここまで来るとバスケットボールよりも大きなものになってしまう。自分じゃコントロールできないから」

 はたしてデュラントはこのままサンズでキャリアを全うするのか、それとも再び他球団に移るのか。これまで何度も電撃移籍を繰り返してきているだけに、今後もこの男の去就から目が離せそうにない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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