7月8日(日本時間9日)、パリオリンピックへ向けてアメリカ代表のトレーニングキャンプに参加しているジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のインタビューが、米スポーツ専門局『ESPN』で公開された。
シクサーズはキャップスペースに大幅な空きを作って迎えたオフのFA(フリーエージェント)戦線で、ポール・ジョージ、ケイレブ・マーティン、アンドレ・ドラモンドを加え、ベテランガードのエリック・ゴードンとも契約合意と報じられている。さらに制限付きFAのタイリース・マキシー、完全FAのケリー・ウーブレイJr.の引き留めにも成功した。
「フィット感について言えば、最高のチームに見えるね。素晴らしいものだ。特にビッグ(マン)がいるチーム、ポストアップやアイソレーションをする選手がいるチームにはシューター陣、すぐにショットを打てる選手たちが必要なんだ。PG(ジョージ)は成功率40%を誇る素晴らしいシューターであり、キャッチ&シュートでは45(%)だ。タイリースも優秀なシューターで、キャッチ&シューターとしても優れている」
エンビードはそう口にし、マキシー、ジョージと形成する"新ビッグ3"に手応えを感じていた。
昨季ジョージはロサンゼルス・クリッパーズで平均22.6点、5.2リバウンド、3.5アシスト、1.5スティールに3ポイント成功率41.3%(平均3.3本成功)、マキシーは平均25.9点、3.7リバウンド、6.2アシスト、1.0スティールに3ポイント成功率37.3%で平均3.0本を沈めている。
「データ上で見れば、フィット感については申し分ないね。だってあの2人はボールのオン・オフ問わずにプレーできるし、素晴らしいシューターで、ハンドラーもこなせる。そこに俺がいるんだ。つまり、最高な組み合わせに見えるね」(エンビード)。
もっとも、シクサーズがプレーオフを勝ち上がり、リーグの頂点に立つには大黒柱のエンビードが1年を通じてコートに立ち続けることが不可欠。昨季はリーグトップに相当する平均34.7点に11.0リバウンド、5.6アシスト、1.2スティール、1.7ブロックの好成績を残したものの、左ヒザ半骨盤の損傷で39試合の出場にとどまった。
昨季MIP(最優秀躍進選手賞)に選ばれたマキシーに加え、万能戦士のジョージも加入したことで、エンビードは自身の負担が大きく軽減されると感じている。
「あの2人がいることにワクワクしている。彼らのおかげで俺は健康体を維持できることになりそうだからね。それに俺はチームが勝利するうえで自分の力を出し尽くす必要がなく、毎試合30、40得点しなくてもいいと確信しているよ」
現代のNBAでスーパースターを3人揃えても、優勝できる保証はないが、ガードのマキシー、ウイングのジョージ、ビッグマンのエンビードとバランスは申し分ない。この"ビッグ3"が上手く共存しケミストリーが生まれれば、今季のシクサーズは有力な優勝候補になるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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エンビードはそう口にし、マキシー、ジョージと形成する"新ビッグ3"に手応えを感じていた。
昨季ジョージはロサンゼルス・クリッパーズで平均22.6点、5.2リバウンド、3.5アシスト、1.5スティールに3ポイント成功率41.3%(平均3.3本成功)、マキシーは平均25.9点、3.7リバウンド、6.2アシスト、1.0スティールに3ポイント成功率37.3%で平均3.0本を沈めている。
「データ上で見れば、フィット感については申し分ないね。だってあの2人はボールのオン・オフ問わずにプレーできるし、素晴らしいシューターで、ハンドラーもこなせる。そこに俺がいるんだ。つまり、最高な組み合わせに見えるね」(エンビード)。
もっとも、シクサーズがプレーオフを勝ち上がり、リーグの頂点に立つには大黒柱のエンビードが1年を通じてコートに立ち続けることが不可欠。昨季はリーグトップに相当する平均34.7点に11.0リバウンド、5.6アシスト、1.2スティール、1.7ブロックの好成績を残したものの、左ヒザ半骨盤の損傷で39試合の出場にとどまった。
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文●秋山裕之(フリーライター)
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