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不動のエースとして16年目のシーズンを迎えるカリー。球団GMは延長契約に前向き「彼が生涯ウォリアーとして過ごすと自信を持って言える」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.14

ウォリアーズ一筋15年。リーグの顔でもあるカリーは、今季も不動の存在だ。(C)Getty Images

 現地時間7月12日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのマイク・ダンリービーJr.GM(ゼネラルマネージャー)が記者会見に臨んだ。

 昨季のウォリアーズはウエスタン・カンファレンス10位の46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終え、勝率で並んだ9位のサクラメント・キングス相手にプレーイン・ゲームで敗れたことで、3年ぶりにプレーオフ出場を逃した。

 今夏のFA(フリーエージェント)戦線ではロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージ(現フィラデルフィア・76ers)、トレードでユタ・ジャズのラウリー・マルッカネンの獲得を狙うも成功していない。

 その一方で、今季契約が無保証だったクリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)をウェイブ(保有権放棄)し、クレイ・トンプソンが6チーム間の大型サイン&トレードでダラス・マーベリックスへ移籍。新たにカイル・アンダーソンとバディ・ヒールド、完全FAのディアンソニー・メルトンをロスターへ加えた。

 多くの変化があったウォリアーズだが、チームの主役がステフィン・カリーだということは変わらない。36歳のスーパースターは、現在アメリカ代表でパリオリンピックに向けて調整を続けていて、驚異的なシュート力を見せつけている。
 
 そのカリーの相棒を務めるドレイモンド・グリーンも34歳でベテランの部類に入るが、両選手の周囲をアンドリュー・ウィギンズやケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世が固めていて、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディー、ブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビスといった成長が見込める若手陣もいる。

 ダンリービーJr.は「若手たちの成長が、このチームを次のステップへ進めてくれる。それは実行可能なこと」と期待を寄せつつ、チームの主軸はあくまでカリーとグリーンだと話す。

「ステフとドレイモンドがハイレベルな状態である限り、我々はチャンピオンシップレベルを維持して戦っていくという意識を持たなければならない。我々は真剣に勝つことを目指しているんだ」

 もちろん、カリーとグリーンがハイレベルでプレーできる時間は永遠には続かない。グリーンとウィギンズの契約は2026-27シーズンがプレーヤーオプション。その2選手とカリー、さらにはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の契約が2025-26シーズン終了後に事実上の満了を迎えることから、現行体制で覇権争いへ参戦するチャンスは残り2シーズンとなる。

 なお、カリーは今夏にウォリアーズと延長契約を結ぶ資格を手にしている。7日に米スポーツ専門局『ESPN』とのインタビューで「僕はベイ(エリア)が大好きだし、ここがホームだと思っている。その思いが変わることはない」と発言していた。

 ウォリアーズ一筋15年、紛れもないフランチャイズプレーヤーであり、リーグを代表する選手でもあるカリー。ダンリービーJr.も「あの男は望めばなんだって手に入れられる。私は、彼が生涯ウォリアーとして過ごすと自信を持って言える」と語っていたことから、遠からぬうちにチームと延長契約を結ぶことになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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