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NBA

「誰もが喧嘩について話したがる」今季から同僚のジョージとウーブレイJr.が過去の“因縁”を清算「彼の競争力と激しいプレーが大好き」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.15

因縁があったジョージ(左)とウーブレイJr.だが、過去を清算し互いを称え合っている。(C)Getty Images

因縁があったジョージ(左)とウーブレイJr.だが、過去を清算し互いを称え合っている。(C)Getty Images

 現地時間6月30日(日本時間7月1日、日付は以下同)に本格的に幕を開けた今夏のFA(フリーエージェント)戦線で、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは完全FAのケリー・ウーブレイJr.と2年1600万ドル(約25億1200万円)で再契約合意と報じられた。

 そして7日、チームは201cm・92kgのウイングプレーヤーとの再契約を正式に発表。バスケットボール運営部代表のダリル・モーリーはリリースの中でこう話していた。

「ケリーは昨シーズンのこのチームで最も重要な貢献をした1人。フィジカル、エナジー、タフネスを持ち込んでくれた。彼を呼び戻し、チャンピオンシップを追い求めるこのチームで重要な役割をこなすと信じている」

 キャリア9年目となった昨季、28歳のウーブレイJr.は68試合に出場し、平均30.2分のプレータイムで15.4点、5.0リバウンド、1.5アシスト、1.1スティールをマーク。プレーオフではいずれもチーム3位のシリーズ平均37.3分、13.2点に4.0リバウンド、1.7アシスト、1.8スティール、1.2ブロックに3ポイント成功率39.1%とオールラウンドな働きが光った。
 
 シクサーズは今夏、タイリース・マキシーと再契約を結んだほか、ポール・ジョージ、ケイレブ・マーティン、エリック・ゴードン、アンドレ・ドラモンドをロスターに加え、一昨季のMVPジョエル・エンビードというリーグ最高級のビッグマンの周囲に有能な選手たちを揃えることに成功。

 マキシー、ウーブレイJr.、ジョージ、マーティン、エンビードで形成する先発陣は相手にとって脅威だが、攻守両面でエネルギッシュなプレーが持ち味のウーブレイJr.は、これまでコート上でジョージと何度も激しいマッチアップを繰り広げてきた。

 今季から両選手は同じシクサーズのユニフォームを着用し、優勝を目指して戦っていくことになるが、先日ウーブレイJr.は周囲の疑問に対してこう切り返していた。

「当然、誰もが喧嘩について話したがるね。でも俺たちの間に不満なんてない。あれはコート上で互いをリスペクトする2人が競争を好んでやったこと。俺たちはただハードにやろうとしていただけなんだ。今は同じチームになったから、他の相手に対してやっていけるから楽しみだ」
 
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