フランス代表はパリオリンピックに向けたエキシビションマッチで、初戦でトルコ、2戦目にはドイツを下したが、続く2戦はドイツとセルビアに敗れてここまで2勝2敗。チームは7月19日(日本時間20日、日付は以下同)にカナダ、21日にオーストラリアと試合を行ない、大会本番を迎える。
2021年の東京オリンピックではグループリーグ初戦でアメリカを下し、決勝でもアメリカ相手に5点差の好ゲームを演じたフランスだったが、昨年のFIBAワールドカップではまさかのグループリーグ敗退で大会18位に終わった。
地元開催の五輪で昨年の雪辱を果たすためのカギを握るのは、シニア代表で初の国際大会デビューを飾るヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)だ。224㎝・95㎏のサイズでコート上を軽快に動き回り、攻守で抜群の存在感を放つ男は相手にとって脅威でしかない。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズのポール・ジョージは、6月19日に公開された自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』でウェンバンヤマについて次のように話していた。
「彼は厄介だね。だって彼がどんな形でルーキーイヤーを終えたのかを考えると、勢いよく今夏を迎えて、別人になって次のシーズンを迎えることになるからね」
昨季ウェンバンヤマは71試合の出場で平均29.7分、21.4点、10.6リバウンド、3.9アシスト、1.2スティール、リーグトップの3.6ブロックをマークし、新人王とオールルーキー1stチーム、さらに新人では史上初のオールディフェンシブ1stチームに選出された。
代表ではルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)らベテランと過ごす傍ら、2000年代~10年代にドリブラーとして活躍したジャマール・クロフォード(元クリッパーズほか)とワークアウトを行なうなど、スキル向上に励んでいる。
今月15日に米メディア『Clutch Points』に公開された記事の中で、ウェンバンヤマは「バスケットボールにおけるパフォーマンスから一度離れたら、僕は何も期待していない。だってオリンピックでプレーすることこそが夢のひとつだから。僕はこの瞬間を楽しんで、(フランス代表の)ジャージーを着ている時は毎回コートで200%の力を出していくよ」と意気込んでいた。
FIBAランキング9位のフランスは、予選ラウンドでドイツ(同3位)、ブラジル(同12位)、日本代表(同26位)と対戦する。
今大会はレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラントら強力メンバーを擁するアメリカに大きな注目が集まっているが、レブロン以来の逸材と言われるウェンビーの“世界デビュー”も見逃せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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今月15日に米メディア『Clutch Points』に公開された記事の中で、ウェンバンヤマは「バスケットボールにおけるパフォーマンスから一度離れたら、僕は何も期待していない。だってオリンピックでプレーすることこそが夢のひとつだから。僕はこの瞬間を楽しんで、(フランス代表の)ジャージーを着ている時は毎回コートで200%の力を出していくよ」と意気込んでいた。
FIBAランキング9位のフランスは、予選ラウンドでドイツ(同3位)、ブラジル(同12位)、日本代表(同26位)と対戦する。
今大会はレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラントら強力メンバーを擁するアメリカに大きな注目が集まっているが、レブロン以来の逸材と言われるウェンビーの“世界デビュー”も見逃せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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