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パリ五輪

【パリ五輪】ヨキッチ擁する難敵セルビアに圧勝したアメリカだが、レブロンに慢心なし「ターンオーバーを改善しなければ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.29

セルビアに圧勝したアメリカだが、レブロンの目はすでに次戦を向いていた。(C)Getty Images

セルビアに圧勝したアメリカだが、レブロンの目はすでに次戦を向いていた。(C)Getty Images

 日本時間7月29日に行なわれたパリ五輪グループCの初戦、アメリカ代表は110-84でセルビアを下し、5大会連続の金メダル獲得へ向けて好スタートを切った。

 アメリカはレブロン・ジェームズが21得点に7リバウンド、9アシスト、ケビン・デュラントが両軍トップの23得点、ドリュー・ホリデーが15得点に4リバウンド、3アシスト、2スティール、デビン・ブッカーが12得点、5アシスト、2スティール、ステフィン・カリーとアンソニー・エドワーズがそれぞれ11得点をマーク。

 大会前に行なった5度の強化試合では105得点(対セルビア)が最多だったものの、本戦でベストを更新する110得点と勝負強さを見せたアメリカ。チーム全体でフィールドゴール成功率62.3%(43/69)、3ポイント成功率56.3%(18/32)と高確率でショットを沈め、爆発的な得点力を見せつけた。

 予選ラウンドでニコラ・ヨキッチ擁する最大の難敵から白星をあげたアメリカだが、レブロンの目はすでに次戦に向いていた。この試合、チーム全体で相手の13本を上回る17ターンオーバーを犯してしまったが、この点についてこう発言していた。
 
「自分たちのターンオーバーの面で対処していかないといけない。正しいプレーを決めていくことだ。もちろん、それをなくすことなんてできない。ただ、俺たちはいくつかケアレスミスをしていたから、オフェンスのポゼッションでそこを改善すればもっと良くなっていける。水曜日(南スーダン戦)にはやってみせるさ」

 約6か月間で82試合も戦うNBAのレギュラーシーズンとは異なり、オリンピックは約2週間の短期決戦。大会直前に39歳の大ベテランは「NBAとは違う。あれはマラソンなんだ。オリンピックは短距離走になる。マイケル・ジョンソンやウサイン・ボルトのようなゲームになる」と話していた。

 その“短距離走”を全力で駆け抜けるべく、レブロンを中心に常にチームのレベルアップを図るアメリカ代表。大会5連覇に向けて、慢心はなさそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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