パリ五輪

【日本 90-94 フランス|採点&寸評】河村勇輝、八村塁を中心に会心のゲーム披露も…“残り10秒の悲劇”で金星逃す<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.31

強豪フランス相手に歴史的勝利まであと一歩に迫った日本。会心のゲームを見せたが、金星とはならなかった。(C)FIBA

[パリオリンピック予選ラウンド第2戦]7月30日(火)@リール
日本 90-94 フランス

日本  |25|19|20|20|6|
フランス|32|17|20|15|10|

【日本代表|チーム採点】
4.5

今大会屈指のツインタワー(ヴィクター・ウェンバンヤマ224cm+ルディ・ゴベア216cm)を誇る地元フランスに対し、日本は得意のアップテンポなバスケットを展開。44-49と5点差で折り返すと、第3クォーターは3ポイント攻勢で一時リードを奪う。しかし第4クォーター残り8分31秒、八村塁が2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場する事態に。その後、河村勇輝の活躍で再逆転に成功するも、4点リードの残り10秒に痛恨の4点プレーを献上。延長戦ではウェンバンヤマに8連続得点を許し、大金星を逃した。

【日本代表|選手採点】
※採点は5点満点、「0.5」刻みで評価。スタッツの最後の項目は、その選手の出場時の得失点差。出場時間10分以下の選手は原則「評価なし」

PG 河村勇輝 4.5
出場時間/33分16秒
29得点・7リバウンド・6アシスト
1スティール・0ブロック・-1
第1Qと第4Qに各10得点、試合を通じて6本の3ポイントを含む両チーム最多の得点&アシストと獅子奮迅の働きを披露。日本をアップセット目前まで導いたプレーは間違いなく世界に衝撃を与えた。満点評価を与えたいところだが、4点をリードしていた第4Q最後のファウルは、判定の是非はともかく痛恨の極みだった。

SG 比江島慎 3.0
出場時間/17分02秒
7得点・2リバウンド・4アシスト
0スティール・0ブロック・-7
突破力とアウトサイドシュートを買われて先発に。河村に次ぐ4アシストを記録した一方、3ポイントは敗戦が濃厚となった延長終盤まで当たりが来ず。守備で苦戦する場面も見られ、起爆剤にはなれなかった。
 
SF 渡邊雄太 3.5
出場時間/40分44秒
5得点・8リバウンド・1アシスト
2スティール・0ブロック・-6
両チームで最も長くプレーしながらファウルはゼロ。対峙したニコラ・バトゥームに5点しか許さなかった代わりに、自身も3ポイント(3本中1本成功)とフリースローの5得点のみ。リバウンドとバランサーとしての貢献度は大だったが、試合を通じてワーストの4ターンオーバー、後半は無得点とステップアップできず。

PF 八村塁 4.0
出場時間/28分02秒
24得点・3リバウンド・0アシスト
0スティール・0ブロック・-4
ウェンバンヤマの守備を請け負いながら、FG成功率62.5%(10/16)、3ポイント成功率60.0%(3/5)で24得点。初戦で不発だった得意のミドルジャンパーの精度も戻り、フランスの選手も含め、コート上のNo.1プレーヤーはこの男だった。しかし、終盤の退場は大きな痛手に。特に2度目のアンスポーツマンライクファウルは不用意だったと言わざるを得ない。

C ジョシュ・ホーキンソン 5.0
出場時間/37分57秒
16得点・8リバウンド・1アシスト
0スティール・1ブロック・-5
マッチアップ相手のゴベアの弱点を突き、3ポイントを6本中4本ヒット。第4Qにはウェンバンヤマのシュートをブロックするなど、NBAでも屈指のビッグマンを向こうに回し、約38分にわたって戦い続けた。数字に残らない守備や切り替え時のランなども含め、これ以上ない働きぶりだったと言える。
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途中出場で輝いたベンチメンバーたち