パリ五輪

【パリ五輪】楽々予選突破のアメリカ代表に早くも“歴代最強”の声!「1992年のドリームチームよりもタレントが揃っている」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.02

1992年のドリームチームとも比較されるパリ五輪のアメリカ代表。期待通りに金メダルを勝ち獲れるか。(C)FIBA

 パリ五輪で開幕2連勝を飾り、早々に予選突破を決めたバスケットボール男子アメリカ代表。レブロン・ジェームズやケビン・デュラント、ステフィン・カリーら現代を代表するスーパースターたちが名を連ねる豪華布陣に対し、殿堂入り選手のポール・ピアースは"歴代最強"の称号を与えている。

 優勝候補のアメリカ(FIBAランキング1位)は、現地時間7月28日のグループC初戦でセルビア(同4位)に110-84で快勝すると、続く31日の第2戦も南スーダン(同33位)を103-86で下し、グループ2位以上を確定させて決勝トーナメント進出の切符を手にした。

 セルビア戦はカリー、ドリュー・ホリデー、デビン・ブッカー、レブロン、ジョエル・エンビードの5人が先発し、南スーダン戦では2人を入れ替えてジェイソン・テイタムとアンソニー・デイビスが起用された。スーパーサブのデュラントは平均18.5点、アンソニー・エドワーズが同12.0点、バム・アデバヨも同11.0点とベンチメンバーも存在感を示している。

 バスケットボール殿堂入り選手で2002年の世界選手権(現W杯)にアメリカ代表の一員として出場したピアースは、『Fox Sports 1』の番組『Undisputed』で「このチームは(1992年の)ドリームチームを圧倒するだろう」と、現在のチームが最強だと主張した。
 
 ドリームチームとは、1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得したアメリカ代表最初のプロチームで、マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バード、チャールズ・バークレー、クライド・ドレクスラー、デイビッド・ロビンソン、カール・マローン、パトリック・ユーイングら当時のトップスターがズラリと並んでいた。

 しかし、ピアースは「バードはもうプレーできなかった。マジックも引退していた。彼らのベストプレーヤーは誰だ?"ヤング・ジョーダン"だろう。ただ、彼はオリンピックの時点で史上最高の選手ではなかった」と語る。

 当時35歳のバードはケガも抱えており同大会後に引退。32歳のマジックも前年11月にHIV感染を理由に現役引退したところから一時復帰した状態で、ベストフォームだったかと言えばそうではなかった。

 ピアースはドリームチームのマジック、ジョーダン、ドレクスラー、バークレー、ロビンソン(orユーイング)、パリ五輪チームのカリー、ホリデー、ブッカー、レブロン、エンビードを比較。センター争いはエンビードの勝利、ドレクスラー対ブッカーは「50/50(引き分け)」、PG対決はカリーに軍配を上げ、「1986年のマジックなら違ったストーリーになっていたかもしれない」と述べた。さらに次のように続ける。

「誰がレブロンをガードするんだ?バークレー、それともスコッティ・ピッペン?プレースタイル的にドリームチームには無理だっただろう。インサイドには誰がいた?ロビンソン、ユーイング、バークレーがいたが、今のチームならエンビード、デイビス、アデバヨで対抗できる。カリーは誰がガードするんだ?ジョン・ストックトンかい?しかも、今のチームにはケビン・デュラントというXファクターがいる。アンソニー・エドワーズという"ベイビー・ジョーダン"もいる。1992年のドリームチームよりもタレントが揃っていると言えるだろう」

 時代の異なるチームの比較は永遠に答えが出ることはないが、現在のパリ五輪チームが5大会連続の金メダルを獲得した時、その評価はさらに高まることになるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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