パリ五輪

【パリ五輪】 欧州メディアが五輪で“期待を上回る活躍を見せた選手10人”をピックアップ!日本からは河村とホーキンソンが選出<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.08.21

日本からは平均20.3点、7.7アシストの河村(左)、平均18.7点、9.7リバウンドのホーキンソン(右)が選出された。(C)Getty Images

 パリオリンピックの男子バスケットボールはアメリカ代表の5連覇で幕を閉じた。大会MVPにはアメリカのレブロン・ジェームズが選ばれたが、今回、欧州で人気の老舗バスケサイト『EUROHOOPS』が、今大会で期待を上回る活躍を見せた選手10人をピックアップ。その中に、日本代表から2選手が名を連ねた。

 1人目は河村勇輝。

 記事の中では河村について次のように紹介している。

「一般的に長身の選手が活躍しやすいスポーツであるバスケットボールだが、そこでの小柄な選手の躍動はより一層観客を魅了する。フランスをあと一歩のところまで追い詰めた試合において、河村は、29得点、7リバウンド、6アシストという活躍を披露。負ければ敗退の試合(ブラジル戦)でも、21得点、10アシストのダブルダブルと死力を尽くした」

 そして「身長172センチの身体には、ダイナマイトのような爆発力と幅広いシュート能力、自国に対する大きな誇りが詰まっている」と締めくくっている。
 
 フランス戦では、国際マッチ経験の豊富な34歳のガード、アンドリュー・アルビシーが河村封じを命じられたが、彼の動きにまったく対応できなかったことがフランスを窮地に陥れた要因のひとつであったことを、試合後にアルビシー本人も認めている。
 
 平均得点ではギリシャ代表のヤニス・アデトクンボ(25.8)、カナダ代表のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(21.0)、に次ぐ堂々の3位(20.3)、アシストでもセルビア代表のニコラ・ヨキッチ(8.7)、レブロン(8.5)に次ぐ3位(7.7)に入った。

 そしてもう1人がジョシュ・ホーキンソンだ。

 平均18.7点(7位)、9.7リバウンド(2位)とダブルダブル級の数字を残したビッグマンは、活躍度合いを数字で示した評価指数(エフィシエンシー)でも、ヨキッチ(31.0)、アデトクンボ(26.5)に次ぐ3位(24.7)にランクしている。

 なお、ホーキンソンは昨年のW杯でも平均21点、10.8リバウンドとダブルダブルを達成している。八村塁や渡邊雄太らNBAプレーヤーに注目していた海外メディアにとって、ホーキンソンのパフォーマンスは、"期待を上回る"ものであったということだろう。

 彼ら以外にランクインした8人は、まずはフランス代表のイザイア・コーディニエ(平均8.8点、2.3リバウンド、1.3スティール)。ガーション・ヤブセレとともに決勝トーナメントからスターターに抜擢されると、序盤の連続得点などで流れを引き寄せるなど、フランスの準優勝に大きく貢献した。

 身体能力に長けた27歳がコート上で躍動する姿は頼もしく、ヴィクター・ウェンバンヤマに注目が集まっていた中で、彼こそは期待を上回る働きを見せた1人だ。
 
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