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「思い描いていたものよりずっと難しかった」昨季苦戦の理由をリラードが告白「彼らの邪魔をしたくなかったんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.08.21

昨季バックスに電撃加入したリラード。1年目は平均24.3点、7.0アシストをあげたが、アデトクンボ(右)とミドルトンとの共存に苦しんだ。(C)Getty Images

 8月19日(日本時間20日)に最新エピソードが公開されたジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)らがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』へ、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)がゲスト出演した。

 NBAキャリア12年目を誇り、7月に34歳を迎えたリラードは、これまでオールスターに8度、オールNBAチームに7度、75周年記念チームにも選出されたスター選手。昨年9月にデビューから11年間所属したポートランド・トレイルブレイザーズを離れ、トレードでバックスへ移籍した。

 2017年から昨季まで8年連続プレーオフに出場中のバックスは、ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ブルック・ロペス、ボビー・ポーティスを中心に、2021年にはリーグを制した強豪チーム。

 昨季は一度も負け越すことなく、イースタン・カンファレンス3位の49勝33敗(勝率59.8%)の成績を残したものの、1月にエイドリアン・グリフィンからドック・リバースに指揮官が交代するなど、決して順風満帆ではなかった。

 さらに、シーズン終盤の4月にアデトクンボが負傷してプレーオフを全休。リラード、ミドルトンもケガに悩まされ、1回戦で第6シードのインディアナ・ペイサーズに2勝4敗で敗退した。
 
「俺が思っていたよりも、実際はもっと大変な変化だった。私生活(離婚)だけでなく、ヤニス、クリスという素晴らしい選手たちとプレーするためにアジャストすることが難しかったんだ」

 昨夏にNBAで初の移籍を経験したリラードにとって、バックスの主軸を形成する両選手との共闘に予想以上に苦戦したという。

「俺は2人の素晴らしい選手たちとプレーしようとしていた。彼らが普段やっていることの邪魔をしたくなかったんだ。その中でどうすれば自分のベストを出せるのか模索していた。その部分が大きかった。不確定要素もたくさんあったから、当初思い描いていたものよりもずっと難しいことだった」(リラード)

 今季のチームはアデトクンボ、ミドルトン、リラードが健康体でシーズンをスタートできる予定で、ビッグ3の周囲にもデロン・ライト、ゲイリー・トレントJr.、トーリアン・プリンスといったベテランを加えた。

 在籍2年目のリラードは、昨季の経験を糧にアデトクンボ、ミドルトンとうまく共存し、1回戦敗退に終わった悔しさを結果で晴らすことができるのか。今後の動向に注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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