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「誰が現役ラストゲームで60点をあげた?」マジックがレイカーズの後輩を改めて称賛「コビーのような選手は2度と現われない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.24

1996年に高卒でプロ入りし、史上最年少でオールスター出場、1試合81得点、引退試合で60得点などコビーは20年間のキャリアで数々の伝説を残した。(C)Getty Images

 現役時代にロサンゼルス・レイカーズ一筋20年を貫いたコビー・ブライアントは、フランチャイズだけでなく、NBAを代表するレジェンドの1人だ。そんな唯一無二の存在を、球団OBのマジック・ジョンソンが「コビーのような選手は2度と現われないだろう」と絶賛している。

 コビーはアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やレイ・アレン(元ミルウォーキー・バックスほか)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)らのちの殿堂入り選手たちと同じ1996年ドラフトの全体13位指名でNBA入り。3年目の1998-99シーズンにレギュラーに定着すると、2000~02年にはシャキール・オニール(シャック)との強力コンビでリーグ3連覇を達成した。

 シャック退団後はエースとなり、2005-06シーズンは平均35.4点、06-07シーズンは平均31.6点で2年連続得点王を獲得。09~10年にはパウ・ガソルとのコンビで2連覇を達成し、自身も2年連続ファイナルMVPに輝いた。

 キャリア20年間で歴代15位の通算1346試合に出場して、歴代4位の通算3万3643得点を積み重ね、NBA75周年記念チームにも選出されている。ヘリコプター墜落事故で命を落とした20年、数々の功績が認められ、バスケットボール殿堂入りが発表された。
 
 レイカーズの大先輩であるマジックは『Nitecast Media』のインタビューで、「オフェンスにおいて、コビーは最も偉大な選手の1人だ。シューティングガード、あるいはスモールフォワードとして、マイケル・ジョーダンよりも下にランク付けされている」と語った。

「コビーはスコアリングにおいて、ジョーダンのように事実上アンストッパブルだった。スキルセット、決断力、プレッシャーがかかる場面の勝負強さで、NBA史上有数なクラッチプレーヤーになった。試合を左右するラストショットを決める選手が1人必要だとしたら、コビーはジョーダンと並ぶトッププレーヤーだ。2人ともシュートを沈めるか、ファウルを誘うか、そして勝利を決定づけるフリースローを決める超人的な能力を持っていた。我々はコビーのそういったシーンを数えきれないほど目撃した」

 コビーと言えば、13年4月に左足アキレス腱断裂、復活後も脛骨プラトー骨折に見舞われるなど晩年はケガに苦しんだが、16年の現役ラストゲームとなったユタ・ジャズ戦では60得点を叩き出し、自らの引退に華を添えた。
 
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「コビーの労働倫理は傑出していた」