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NBA

史上7番目の若さで通算2万得点を達成したハーデン「俺にはもっと大きなゴールがあるけれど、とても嬉しい」

秋山裕之

2020.01.13

通算2万得点を達成し、記念のボールを母親へとプレゼントしたハーデン。(C)Getty Images

通算2万得点を達成し、記念のボールを母親へとプレゼントしたハーデン。(C)Getty Images

 1月11日(日本時間12日)。ヒューストン・ロケッツのスーパースター、ジェームズ・ハーデンがNBA史上45人目となる通算2万得点を達成した。

 この日行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズ戦。ハーデンは第2クォーター中盤にシグネチャームーブの「ステップバックスリー」を放り込み、史上7番目の若さ(30歳と138日)で大台に到達した。

 同試合で6本の3ポイントを含むゲームハイの32得点に12リバウンド、8アシストをマークしたスコアラーは、今季平均37.7点のハイアベレージで得点王レースを快走。キャリア11年間で積み上げた2万得点の内訳を見てみると、2ポイントが7378得点、3ポイントが6627得点、フリースローで5995得点と、まんべんなく得点を重ねてきた。

「すごい偉業なのは間違いないね。俺にはもっと大きなビジョンとゴールがあるけれど、とても嬉しいことだ」

 試合後にそう語ったハーデンは、記念のゲームボールを母親に渡したことを明かした。

「母はすべてを持ってるんだ。俺がこれまでに成し遂げてきたすべてのゴールと偉業(トロフィー)は、彼女の元にある。今回プレゼントしたボールも安全な場所に置いておいてくれると思うよ」
 
 また、10歳の頃からの知り合いで、オクラホマシティ・サンダー時代にもチームメイトとしてハーデンのNBAデビューに立ち会ったラッセル・ウエストブルックは、今季から再び同僚となった友人の偉業をこのように表現した。

「本当に、すごく高いレベルで彼がやっていることを、俺たちは決して当たり前とは思っちゃいない。LAで育ち、何年もの間、俺は彼が成長するプロセスを見届けることができた。友人としてこの上なく幸せなことだし、彼の偉業達成をとてもうれしく思うよ」

 現役選手で通算2万得点超えを達成しているのは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/3万3482点)、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ/2万5957点)、ヴィンス・カーター(アトランタ・ホークス/2万5580点)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ/2万2940点)、パウ・ガソル(現ブレイザーズ・コーチングスタッフ/2万894点)、ジョー・ジョンソン(現FA/2万405点)とハーデンの7人のみ。

 そして次の達成者は、現時点で通算1万9670得点のウエストブルックで間違いないだろう。彼が「現役8人目」の大台に到達した時、今度はハーデンが友人の偉業を祝福する番だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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