昨季のオクラホマシティ・サンダーは、大混戦となったウエスタン・カンファレンスでトップの57勝25敗(勝率69.5%)を記録し、4年ぶりのプレーオフ出場を飾った。
ポストシーズンではカンファレンス・セミファイナルで第5シードのダラス・マーベリックスに2勝4敗で敗れたものの、最後にプレーオフに進出した2019-20シーズン以降の3年間で22勝、24勝、40勝に終わっていたことを考えれば、上出来の1年だったと言えるだろう。
大躍進を遂げたサンダーだが、今夏にはFA(フリーエージェント)でアイザイア・ハーテンスタイン、トレードでアレックス・カルーソ、ドラフトでニコラ・トピッチを補強。
ニューヨーク・ニックスから加入したハーテンスタインは、213cm・113kgのビッグマン。エネルギッシュなプレーが持ち味で、昨季75試合(先発49試合)に出場して平均7.8点、8.3リバウンド、2.5アシスト、1.16スティール、1.13ブロックを記録した。
得点力はそれほど高くないものの、平均3.3本のオフェンシブ・リバウンドを奪い、フィールドゴール成功率は64.4%と高確率。オフェンスの中継役としても計算できる26歳は、サンダーに多くのプラスをもたらすことが期待されている。
今季の先発予想はバックコートにシェイ・ギルジャス・アレキサンダーとカルーソ、フロントコートにジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン、ハーテンスタインの5人。
9月23日(日本時間24日)に公開された『Ur.Perspectives』とのインタビューで、ハーテンスタインはホルムグレンと一緒にプレーすることを楽しみにしていた。
「僕とチェットが一緒にプレーするラインナップが楽しみだ。彼はプレースタイルが違うし、(コート上を)動き回ることもできる。それにヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のように、コートのどこからでもブロックショットができるからね」
ルーキーイヤーをケガで全休し、昨季デビューしたホルムグレンは、82試合にフル出場して平均16.5点、7.9リバウンド、2.4アシスト、2.32ブロックをマーク。新人王はヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)に譲ったものの、プレーオフでも平均15.6点、7.2リバウンド、2.1アシストに、シーズンを上回る2.50ブロックと見事な活躍を披露した。
昨季のサンダーは平均リバウンド数(42.0本)でリーグ27位、同オフェンシブ・リバウンド数(8.8本)でも29位に沈んだが、216cmのホルムグレンと213cmのハーテンスタインを並べることで、強化が十分に見込める。
何より、ロールプレーヤーとして優秀なハーテンスタインは、22歳の“大器”ホルムグレンの負担も攻守両面で大きく軽減してくれるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ニューヨーク・ニックスから加入したハーテンスタインは、213cm・113kgのビッグマン。エネルギッシュなプレーが持ち味で、昨季75試合(先発49試合)に出場して平均7.8点、8.3リバウンド、2.5アシスト、1.16スティール、1.13ブロックを記録した。
得点力はそれほど高くないものの、平均3.3本のオフェンシブ・リバウンドを奪い、フィールドゴール成功率は64.4%と高確率。オフェンスの中継役としても計算できる26歳は、サンダーに多くのプラスをもたらすことが期待されている。
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ルーキーイヤーをケガで全休し、昨季デビューしたホルムグレンは、82試合にフル出場して平均16.5点、7.9リバウンド、2.4アシスト、2.32ブロックをマーク。新人王はヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)に譲ったものの、プレーオフでも平均15.6点、7.2リバウンド、2.1アシストに、シーズンを上回る2.50ブロックと見事な活躍を披露した。
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何より、ロールプレーヤーとして優秀なハーテンスタインは、22歳の“大器”ホルムグレンの負担も攻守両面で大きく軽減してくれるだろう。
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