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ニックスがタウンズ獲得で戦力アップも、セルティックス指揮官は意に介さず「問題があるとは見ていない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.30

ニックスのタウンズ獲得について、マズーラHCは気にしていないようだ。(C)Getty Images

 NBA2024-25シーズンの開幕を約1か月後に控えた現地時間9月27日(日本時間28日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスがジュリアス・ランドルとドンテ・ディビンチェンゾを放出し、ミネソタ・ティンバーウルブズからカール・アンソニー・タウンズを獲得する電撃トレードが報じられた。

 これにより、ニックスは弱点だったセンターポジションの大幅なグレードアップに成功。リーグ有数のビッグマンがイースタン・カンファレンスに移ったことで、東の覇権争い、そして優勝戦線に少なからず影響を与えることは間違いない。

 それでも、昨季王者ボストン・セルティックスのジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)は意に介していない様子。36歳の若き指揮官は、昨季途中にインディアナ・ペイサーズがトロント・ラプターズとのトレードでパスカル・シアカムを加えたことを引き合いに出し、こう話していたと米メディア『Clutch Points』が伝えている。
 
「どのチームも、シーズンが終了する前にロスターのアップグレードを狙っている。我々は自分たちのことにフォーカスしないといけない。残りの質問についてはうまく切り抜けないとね。あまり気にしていない。もちろん、トレードのことはテレビで見た。ただ、私は問題があるとは見ていない」

 セルティックスは主軸のジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォードが健在で、ケガから回復中のクリスタプス・ポルジンギスも12月に戦列復帰する見込み。今季も優勝候補の最右翼だが、戦力アップしたニックスが彼らの連覇を阻むべく、大きな壁として立ちはだかってくることだろう。

 なお、両軍は10月22日の開幕戦でさっそく激突する。この日はタウンズ加入直後ながら、残り3試合はいずれも来年2月以降に組まれているため、両チームが順調に白星を積み重ねていけば"仮想カンファレンス・ファイナル"となって大きな注目を浴びることだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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