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NBA

足りないピースが見事にハマり10連勝!ジャズの快進撃の立役者となったジョーダン・クラークソン

ダンクシュート編集部

2020.01.17

ジャズのチーム状況にピタリとはまったクラークソン。27歳のコンボガードはベンチから2桁得点を連発し、10連勝の立役者となった。(C)Getty Images

ジャズのチーム状況にピタリとはまったクラークソン。27歳のコンボガードはベンチから2桁得点を連発し、10連勝の立役者となった。(C)Getty Images

 ユタ・ジャズの快進撃は、ある男の加入とともに始まった。2019年12月23日、ダンテ・エクサムと2022年、23年のドラフト2巡目指名権との交換でクリーブランド・キャバリアーズから加入したジョーダン・クラークソンだ。

 ジャズは今季もドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの2枚看板を軸に、ウエスタン・カンファレンス上位をキープ。しかし、デビューから2年連続で平均20点以上をあげているエースのミッチェルがベンチに下がると、攻撃力が低下するのが課題だった。

 リーグ28位に低迷するセカンドユニットの平均得点を強化すべく、“点火プラグ”役にクラークソンを迎えたのだ。NBA6年目のコンボガードは、キャリアの出場時間のうち86%をシューティングガード(SG)としてプレー。スコアリングを得意とするクラークソンと、ジャズのチーム状況が見事にマッチした。

 ジャズでの初戦となった12月26日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦は投入後9分間で9得点を叩き出すと、3試合目には早くも20得点をマーク。移籍後10試合すべてで途中出場ながら平均15.0点、3ポイント成功率33.9%という成績を残し、司令塔マイク・コンリーがハムストリングの負傷で離脱中のなか、チームに大きく貢献している。
 
“クラークソン効果”は攻撃だけではない。これまではロイス・オニールがSGに対峙する時間帯の守備に苦戦していたが、クラークソンがいることでオニールは本来のスモールフォワードに戻れる。実際、二役の呪縛から解かれたオニールは持ち味のディフェンスを取り戻しつつある。

 クラークソン自身、攻撃面ではこれまで通り感覚的にプレーし、守備面に意識を傾けているという。

「ゲームプランに忠実に従うこと、いかにチームを助けられるかということに集中している。僕は物事を深く考えなくてもオフェンスできるタイプだから、ディフェンスに神経を集中できるんだ」

 ベテランのジョー・イングルズは、「早くもチームに馴染んでいる。できれば今後もずっとジャズで一緒にプレーして、連係を深めていきたいね」と語り、新たな切り札に大きな期待を寄せている。

 過去3年、カンファレンス準決勝の壁を超えられなかったジャズだが、クラークソンが欠けていた重要なワンピースになる可能性も十分ありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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