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NBA

差別発言が発端か?観客との口論が法廷闘争までエスカレート。ウエストブルックとジャズがNBAファンから訴えられる

ダンクシュート編集部

2019.12.19

ファンから訴えられたウエストブルック。プレーに支障がでなければいいが……。(C)Getty Images

ファンから訴えられたウエストブルック。プレーに支障がでなければいいが……。(C)Getty Images

 ラッセル・ウエストブルック(ヒューストン・ロケッツ)とユタ・ジャズが、ある1人のファンに訴えられた。訴状によると、そのファンは1億ドルの損害賠償と謝罪を求めている。

 事の発端は今年3月11日(日本時間12日、日付は以下同)、昨季行なわれたオクラホマシティ・サンダー対ジャズ戦まで遡る。当時サンダーに所属していたウエストブルックが、コートサイドにいた元陸軍軍人のシェーン・カイゼル氏と激しい口論に発展。ウエストブルックはリーグから2万5000ドルの罰金処分を食らった。

 しかし、口論の原因はカイゼル氏にあり、「昔のようにひざまづけ」と、黒人への差別が激しかった頃を想起させる言葉でウエストブルックを罵っていたのだ。こうした背景から、翌日にジャズはそのカイゼル氏をアリーナから永久追放する旨を発表。ドノバン・ミッチェルをはじめとしたジャズの選手たちも、ウエストブルックを支持していた。
 
 その後、カイゼル氏の元には誹謗中傷が殺到。インターネット上では殺人を仄めかす投稿もあった上、仕事も失うなど、生活に大きな支障が生じているという。カイゼル氏は、発言には差別的な要素はなかったと説明し、自分の近くに座っていた人たちはみんなウエストブルックではなく自分を支持しているとコメント。名誉棄損と精神的苦痛を受けたとして、先述の訴えを起こしたという経緯だ。

 なお、ジャズは永久追放の決断を覆すつもりはないと発表。チームの主張が正しいということを、法廷で引き続きアピールしていくという。

構成●ダンクシュート編集部
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