日本代表

再び日本バスケを率いる決断を下したホーバスHC。“七転び八起き”精神で、まず目指すは「アジアの頂点」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.11.06

男子日本代表指揮官のホーバスHC(右)とJBAの三屋会長(左)。写真:萩原誠(ダンクシュート編集部)

 11月5日、バスケットボール男子日本代表のヘッドコーチ(HC)続投が発表されたトム・ホーバスが、都内で記者会見を行なった。

 ホーバスHCは8月のパリ五輪閉幕後、母国アメリカに帰って家族や孫とのんびり過ごし、リフレッシュに努めていたという。

 一方で日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長は「個人的にはパリオリンピックの前から、次もトムにお願いしたいと思っていました。正式なオファーをしてから1か月半くらい経って、今(休暇中)はバスケットの話はしたくないと言われた時は、そっとしとかなきゃいけないと思いながらもドキドキしました。もし断られそうなら、直接会いに行こうかなというくらいの気持ちでいました」と明かし、協会からの熱いオファーに指揮官が応えた形となった。

「(決断には)時間がかかった。迷っていました」と本音を語ったホーバスHCだが、「JBAのサポートが良かった」ことと、決断前に代表メンバーと電話でコンタクトを取り、「選手たちのモチベーションは高かった。選手たちのエネルギーあればいけるかなと思いました」という点から、続投を決めた。

 その際の自身の心境を、「7回落ちて8回立つじゃないですか。そういうマインドセットです」と表現。"七転び八起き"の精神で、再びアカツキ・ジャパンを率いていく。
 
 新たな契約の詳細は明かされなかったものの、三屋会長は「(2028年の)ロサンゼルス五輪を視野に」と明言。ホーバスHCもこれまで続けてきた育成・強化を継続し、ロス五輪では今回実現できなかった「ベスト8」を目指すと力強く語った。

 ただし、4年後も再びオリンピックの舞台に立つためには、昨夏に列島を沸かせたワールドカップの"沖縄の歓喜"を再現しなければならない。2027年のワールドカップは敵地カタールで開催されるとあって、簡単な道のりにはならないだろう。

 ワールドカップ予選は2025年11月からスタートするが、予選参加資格を得られるのは、来年8月にサウジアラビアで開催されるアジアカップ出場16か国のみ。まずはこの枠を掴み取るため、新生ホーバス・ジャパンは今月21日と24日に行なわれるアジアカップ予選Window2に臨む。

「アジアカップは優勝を目指したい」と意気込むホーバスHC。日本を愛する熱血指揮官が、再び動き出した。

<FIBAアジアカップ2025予選> 出場:24か国
※24か国が4チームずつ6グループに分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を実施。各グループ上位2チーム+各組3位の中の4チーム、計16チームがアジアカップの出場権を得る。

■日本代表のスケジュール

Window1:2024年2月22日○77-56 vsグアム、2月25日○76-73 vs中国
Window2:2024年11月21日vsモンゴル、11月24日vsグアム
Window3:2025年2月20日vs中国、2月23日vsモンゴル

構成●ダンクシュート編集部
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