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NBA

「馬鹿ども何人かは責任を取るべき」1990年のMVP逸をいまだ根に持つバークレー「本当に腹が立った」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.11.10

バークレーは1990年のMVPレースの結果にいまだ納得がいっていないようだ。(C)Getty Images

バークレーは1990年のMVPレースの結果にいまだ納得がいっていないようだ。(C)Getty Images

 チャールズ・バークレー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)は、神様マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)らと同時代にプレーし、殿堂入りも果たしたレジェンドとして知られる。1993年にシーズンMVPを受賞しているが、自分の中ではもう1回個人タイトルを獲得できたはずだったとの思いがあるようだ。

 バークレーはアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)やジョーダンらと同じ1984年のNBAドラフトで5位指名を受けてシクサーズ入り。主力として8年間プレーしたのち、フェニックス・サンズとロケッツでそれぞれ4年間を過ごした。

 キャリア16年間で通算2万3757得点、1万2546リバウンド、4215アシストをマーク。1992-93シーズンにMVPを受賞したほか、オールNBA1stチーム選出5回、リバウンド王1回、オールスター出場11回、NBA50周年記念オールタイムチームとNBA75周年記念チームに選出され、バスケットボール殿堂入りも果たしている。

 61歳となったレジェンドは『Fox Sports Radio』のポッドキャスト番組『DAN PATRICK SHOW』に出演した際に「1988年は俺がMVPを獲るべきだった」と主張した。

「NBA史上最も接戦の投票レースだった。俺はフィリー(シクサーズ)で素晴らしい年を過ごした。平均28点、リバウンドでも上位だった。最後の最後まで接戦になることはわかっていた」
 
 バークレーは1987-88シーズン、80試合に出場してリーグ4位の平均28.3点、同6位の11.9リバウンドでオールNBA1stチーム選出の大活躍を見せた。しかし、MVPはジョーダン(リーグトップの平均35.0点)が665ポイントで初受賞。ラリー・バード(同3位の平均29.9点/元ボストン・セルティックス)が527ポイントで2位、マジック・ジョンソン(平均19.6点、11.9アシスト/元ロサンゼルス・レイカーズ)が508ポイントで3位、バークレーは109ポイントで4位だった。

 もっとも、バークレーは「1988年」と発言したが、実際は1989-90シーズンのMVPレースについてだったようだ。この年、バークレーが所属するシクサーズは、53勝29敗で最終的に優勝するデトロイト・ピストンズに次ぐイーストの第2シードを獲得。マジック・ジョンソン(平均22.3点、11.5アシスト)が636ポイントで1位、バークレー(平均25.2点、11.5リバウンド)が614ポイントで2位、ジョーダン(平均33.6点)が564ポイントで3位という結果だった。

「1位票では勝っていたと思うけど(マジックは27票、バークレーは38票)、ほかの票が入らなかった。だから、馬鹿どもの何人かは責任を取らされるべきだ。当時、あまりに腹が立って『賞(MVP)を失っても構わない』と言ったけど、少なくとも俺は2位だったから。最悪のシナリオは3位だった。本当に腹が立ったよ」

 バークレーとしては、キャリアの中でMVPは1回ではなく、複数回獲れていたという思いが強いようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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