1月17日(日本時間18日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズ傘下のGリーグチーム、メンフィス・ハッスルがサウスベイ・レイカーズ(ロサンゼルス・レイカーズ傘下)と対決し、ハイスコアリングバトルの末に152-136で勝利を収めた。
先発出場した渡邊雄太は、リング下で技ありのショットを決めたり、ディフェンシブ・リバウンドからボールプッシュし、華麗なロブパスでチームメイトの豪快なダンクを演出するなど存在感を放った。
第4クォーターにはゴール中央から自ら持ち込んでタフショットを成功。さらにアリウープをボースハンドダンクでフィニッシュするなど、ハッスルの2連勝に貢献した。渡邊は2試合連続のダブルダブル(26得点、12リバウンド)に2アシスト、2スティール、1ブロックをあげている。
今季19勝6敗で、ウエスタン・カンファレンス首位を堅持しているハッスルだが、ここにきて朗報が届いた。
17日、グリズリーズのテイラー・ジェンキンス・ヘッドコーチがハッスルの選手育成コーチとして、トニー・アレンを雇ったのだ。
アレンは一昨季までの14シーズンをNBAでプレーしたシューティングガード。2008年にボストン・セルティックスの一員として優勝に貢献すると、2010年にグリズリーズへ移籍。昨年12月に引退したザック・ランドルフやマイク・コンリー(現ユタ・ジャズ)、マルク・ガソル(現トロント・ラプターズ)らとともに主軸を務め、グリズリーズをプレーオフチームに押し上げた。“グラインドファザー”という異名を持ち、持ち前のタフでアグレッシブなディフェンスを武器に、リーグ最高級のペリメーターディフェンダーとして君臨した。
アレンはグリズリーズに在籍した7シーズンのうち、実に6度もオールディフェンシブチームに選出。そのうち3度がファーストチームだったことからも、彼がどれだけ影響力を持っていたかが分かるだろう。
また、2017年に『ESPN』のケビン・ペルトン記者が選出した1990年代以降の“オールタイム・ディフェンシブチーム”で、アレンはクリス・ポール、スコッティ・ピッペン、ドレイモンド・グリーン、ベン・ウォーレスとともに選出されていた。
その中で、ペルトンはアレンについて「キャリア・ディフェンシブボックス・プラスマイナス(ESPNのスタッツ部門の1つ)」において、ガードの選手として唯一、トップ20に入っている。アレンの持つディフェンスに対する情け容赦のない姿勢とエナジーが、ファーストチーム入りの理由だ」と絶賛。
さらに、NBA史上最高級のスコアラーとして知られるコビー・ブライアント(元レイカーズ)は、以前インタビューで「最もタフだったディフェンダーは誰?」と聞かれ、次のように答えていた。
「トニー・アレンだ。彼は唯一、ヘルプを必要としない男だった。彼はひるむことなく、フィジカルを駆使してディフェンスしていた」
ディフェンスのメンタリティーや相手を苦しめるコツ、体格に勝るマッチアップ相手を抑え込むためのフットワークなど、アレンは選手育成コーチとして、ハッスルの若手選手たちやNBAチームからのコールアップを目指す選手たちへ、大きな自信を与えることができるだろう。
今季で2WAY契約2年目の渡邊にとっても、かつてリーグを代表するディフェンダーとして活躍してきたアレンの存在は、刺激となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】美女揃い!妖艶ダンスで人々を魅了するNBAのチアリーダー特集!
先発出場した渡邊雄太は、リング下で技ありのショットを決めたり、ディフェンシブ・リバウンドからボールプッシュし、華麗なロブパスでチームメイトの豪快なダンクを演出するなど存在感を放った。
第4クォーターにはゴール中央から自ら持ち込んでタフショットを成功。さらにアリウープをボースハンドダンクでフィニッシュするなど、ハッスルの2連勝に貢献した。渡邊は2試合連続のダブルダブル(26得点、12リバウンド)に2アシスト、2スティール、1ブロックをあげている。
今季19勝6敗で、ウエスタン・カンファレンス首位を堅持しているハッスルだが、ここにきて朗報が届いた。
17日、グリズリーズのテイラー・ジェンキンス・ヘッドコーチがハッスルの選手育成コーチとして、トニー・アレンを雇ったのだ。
アレンは一昨季までの14シーズンをNBAでプレーしたシューティングガード。2008年にボストン・セルティックスの一員として優勝に貢献すると、2010年にグリズリーズへ移籍。昨年12月に引退したザック・ランドルフやマイク・コンリー(現ユタ・ジャズ)、マルク・ガソル(現トロント・ラプターズ)らとともに主軸を務め、グリズリーズをプレーオフチームに押し上げた。“グラインドファザー”という異名を持ち、持ち前のタフでアグレッシブなディフェンスを武器に、リーグ最高級のペリメーターディフェンダーとして君臨した。
アレンはグリズリーズに在籍した7シーズンのうち、実に6度もオールディフェンシブチームに選出。そのうち3度がファーストチームだったことからも、彼がどれだけ影響力を持っていたかが分かるだろう。
また、2017年に『ESPN』のケビン・ペルトン記者が選出した1990年代以降の“オールタイム・ディフェンシブチーム”で、アレンはクリス・ポール、スコッティ・ピッペン、ドレイモンド・グリーン、ベン・ウォーレスとともに選出されていた。
その中で、ペルトンはアレンについて「キャリア・ディフェンシブボックス・プラスマイナス(ESPNのスタッツ部門の1つ)」において、ガードの選手として唯一、トップ20に入っている。アレンの持つディフェンスに対する情け容赦のない姿勢とエナジーが、ファーストチーム入りの理由だ」と絶賛。
さらに、NBA史上最高級のスコアラーとして知られるコビー・ブライアント(元レイカーズ)は、以前インタビューで「最もタフだったディフェンダーは誰?」と聞かれ、次のように答えていた。
「トニー・アレンだ。彼は唯一、ヘルプを必要としない男だった。彼はひるむことなく、フィジカルを駆使してディフェンスしていた」
ディフェンスのメンタリティーや相手を苦しめるコツ、体格に勝るマッチアップ相手を抑え込むためのフットワークなど、アレンは選手育成コーチとして、ハッスルの若手選手たちやNBAチームからのコールアップを目指す選手たちへ、大きな自信を与えることができるだろう。
今季で2WAY契約2年目の渡邊にとっても、かつてリーグを代表するディフェンダーとして活躍してきたアレンの存在は、刺激となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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