デンバー・ナゲッツにはかつて、カーメロ・アンソニー&アレン・アイバーソンという超攻撃的なデュオがいた。2人が共闘したのはわずか2年間だったが、カーメロは「特別だった」と当時のチームを回想している。
ナゲッツは2003年のドラフト全体3位指名でシラキュース大から即戦力のカーメロを獲得すると、8年連続で勝率5割以下だったチームは瞬く間にプレーオフ常連に成長。そのなかで、カーメロが4年目を迎えた2006-07シーズン途中の06年12月、アンドレ・ミラー、ジョー・スミス、ドラフト1巡目指名権2つとの交換でフィラデルフィア・セブンティシクサーズからアイバーソンが加入した。
アイバーソンの在籍期間は、2008年11月にチャンシー・ビラップスを獲得するトレードでデトロイト・ピストンズに移籍するまでの約2年間だったが、ナゲッツではレギュラーシーズン135試合に出場して平均25.6点、7.1アシスト、フィールドゴール成功率45.6%をマーク。懸念されたカーメロとの相性も思いのほか良く、06-07シーズンはカーメロがリーグ2位の平均28.9点、アイバーソンが平均24.8点と得点を量産した。
カーメロは自身のポッドキャスト番組『7PM in Brooklyn With Carmelo Anthony』で、当時を回想。スーパースターの新相棒を迎え、プレッシャーのかかる単独エース役から解放され、伸び伸びとプレーできるようになったと振り返った。
「AI(アイバーソン)がデンバーにやってきた時、全く別のレベルになった。彼はデンバーに来て、自分の世界を手に入れたようだった。俺は彼に、1人はもううんざりで君が必要だと伝えた。彼は自分の“任務”を理解してくれたよ」
アイバーソンが在籍した期間のナゲッツは、カーメロにとって今までプレーした中で最高のチームのひとつとして刻まれているようだ。2006-07シーズンに最優秀守備選手賞に輝いたマーカス・キャンビー、シックスマンのJR・スミス、アスレティックなビッグマンのケニョン・マーティン&ネネとタレントが揃っており、初めて優勝を狙えるチームにいると感じたという。
「特別だった。俺たちはまるでロックスターで、ビートルズのようだった。お互いに支え合うことを誓っていたし、それがコート上で実現した。優勝はできなかったけど、チームとして素晴らしかったのは間違いない。K-MART(マーティン)は俺やAIがシュートを打つとわかっていた。キャンビーはリバウンドとブロックに行く。JRはベンチから得点をあげる。俺たちは自分の役割を理解していた」
同じく番組に出演した元NBA選手のブレイク・グリフィン(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)も、「あの時のデンバーは、あなた(カーメロ)、ケニョン、マーカス、AI、殿堂入り級のパーソナリティと才能を備えたロスターだった」と同調。07年、08年ともにプレーオフ1回戦敗退に終わり、アイバーソンが去ったあとの09年にカンファレンス決勝まで勝ち進む形となったが、当時のナゲッツが魅力的なチームだったことは間違いない。
構成●ダンクシュート編集部
ナゲッツは2003年のドラフト全体3位指名でシラキュース大から即戦力のカーメロを獲得すると、8年連続で勝率5割以下だったチームは瞬く間にプレーオフ常連に成長。そのなかで、カーメロが4年目を迎えた2006-07シーズン途中の06年12月、アンドレ・ミラー、ジョー・スミス、ドラフト1巡目指名権2つとの交換でフィラデルフィア・セブンティシクサーズからアイバーソンが加入した。
アイバーソンの在籍期間は、2008年11月にチャンシー・ビラップスを獲得するトレードでデトロイト・ピストンズに移籍するまでの約2年間だったが、ナゲッツではレギュラーシーズン135試合に出場して平均25.6点、7.1アシスト、フィールドゴール成功率45.6%をマーク。懸念されたカーメロとの相性も思いのほか良く、06-07シーズンはカーメロがリーグ2位の平均28.9点、アイバーソンが平均24.8点と得点を量産した。
カーメロは自身のポッドキャスト番組『7PM in Brooklyn With Carmelo Anthony』で、当時を回想。スーパースターの新相棒を迎え、プレッシャーのかかる単独エース役から解放され、伸び伸びとプレーできるようになったと振り返った。
「AI(アイバーソン)がデンバーにやってきた時、全く別のレベルになった。彼はデンバーに来て、自分の世界を手に入れたようだった。俺は彼に、1人はもううんざりで君が必要だと伝えた。彼は自分の“任務”を理解してくれたよ」
アイバーソンが在籍した期間のナゲッツは、カーメロにとって今までプレーした中で最高のチームのひとつとして刻まれているようだ。2006-07シーズンに最優秀守備選手賞に輝いたマーカス・キャンビー、シックスマンのJR・スミス、アスレティックなビッグマンのケニョン・マーティン&ネネとタレントが揃っており、初めて優勝を狙えるチームにいると感じたという。
「特別だった。俺たちはまるでロックスターで、ビートルズのようだった。お互いに支え合うことを誓っていたし、それがコート上で実現した。優勝はできなかったけど、チームとして素晴らしかったのは間違いない。K-MART(マーティン)は俺やAIがシュートを打つとわかっていた。キャンビーはリバウンドとブロックに行く。JRはベンチから得点をあげる。俺たちは自分の役割を理解していた」
同じく番組に出演した元NBA選手のブレイク・グリフィン(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)も、「あの時のデンバーは、あなた(カーメロ)、ケニョン、マーカス、AI、殿堂入り級のパーソナリティと才能を備えたロスターだった」と同調。07年、08年ともにプレーオフ1回戦敗退に終わり、アイバーソンが去ったあとの09年にカンファレンス決勝まで勝ち進む形となったが、当時のナゲッツが魅力的なチームだったことは間違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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