ヴィクター・ウェンバンヤマがNBAプレーヤーとして初めて祖国に凱旋した、サンアントニオ・スパーズとインディアナ・ペイサーズによるNBAパリゲームズは、フランスの首都に嵐のような旋風を巻き起こした。
NBAのレギュラーシーズンがパリで開催されるのはこれで4回目だが、フランスの至宝の凱旋試合だったこともあり、過去の大会とは比較にならない盛り上がりとなった。
1月23日に行なわれた第1戦は、ほぼ”ホームコート”状態だったスパーズが140-110で制すも、25日に開催された第2戦はオールスター選手のタイリース・ハリバートンが勝負強さを見せつけ、ペイサーズが136-98で雪辱。両者が勝ち星を分け合う形となったが、ファンが圧倒されたのは、ウェンバンヤマという選手の、体躯だけではない人間性のスケールの大きさだ。
1月に21歳になったばかり、NBA2年目と言わば“駆け出し”の彼が、20年のキャリアを誇るクリス・ポール(39歳)や、2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝経験もあるハリソン・バーンズ(32歳)といったベテラン勢を擁するチームを率いる形での来仏。
「チームメイトに存分にパリを楽しんでもらう」タスクと、「フランスのファンにNBAのスペクタルを届ける」というふたつの使命を背負ったウェンバンヤマの6日間は、目が回るほどの多忙さだった。
どこへ行ってもイベントの主役として表に立ち、数多のメディアやスポンサー対応など、文字通り分刻みの、フランスのメディアの言葉を借りれば”大統領並み”のスケジュールをこなした。その中で人々を驚かせ、改めて「只者ではない」と感嘆させたのは、そんな状況を見事に操り、楽しむ余裕さえ見せたウェンビーの大物然とした振る舞いだった。
かと思えば、子どもたちと交流するイベントでは、とたんに童心に返って年相応の若者らしい素顔を見せる。
さすがに多忙で参加は無理かと思われた『NBA care』のキッズクリニックも、個別取材を終えて小走りで駆けつけると、近くで撮影していたカメラマンが、「あのような子どもっぽい一面があるなんてビックリした」と驚きの声を漏らしたほど、子どもたちと同じ目線で全力で楽しんでいた。
試合当日、会場のベルシー・アリーナは満員御礼。1万5000人の観客が来場した晴れ舞台だけに、ゲーム前はナーバスになっていたのかと思いきや、バーンズ曰く「彼がロッカールームのDJ役を担当して、好きなフランスのミュージシャンの音楽をかけてノリノリだった」ようだ。
ちなみにウェンビーの選曲はフランス人ラッパーのKaarisとBooba。緊張するよりもむしろ、ビッグステージに血湧き肉躍るようなメンタリティを持ち、スポットライトを浴びることは、もはや彼の人生の一部だ。
NBAのレギュラーシーズンがパリで開催されるのはこれで4回目だが、フランスの至宝の凱旋試合だったこともあり、過去の大会とは比較にならない盛り上がりとなった。
1月23日に行なわれた第1戦は、ほぼ”ホームコート”状態だったスパーズが140-110で制すも、25日に開催された第2戦はオールスター選手のタイリース・ハリバートンが勝負強さを見せつけ、ペイサーズが136-98で雪辱。両者が勝ち星を分け合う形となったが、ファンが圧倒されたのは、ウェンバンヤマという選手の、体躯だけではない人間性のスケールの大きさだ。
1月に21歳になったばかり、NBA2年目と言わば“駆け出し”の彼が、20年のキャリアを誇るクリス・ポール(39歳)や、2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズで優勝経験もあるハリソン・バーンズ(32歳)といったベテラン勢を擁するチームを率いる形での来仏。
「チームメイトに存分にパリを楽しんでもらう」タスクと、「フランスのファンにNBAのスペクタルを届ける」というふたつの使命を背負ったウェンバンヤマの6日間は、目が回るほどの多忙さだった。
どこへ行ってもイベントの主役として表に立ち、数多のメディアやスポンサー対応など、文字通り分刻みの、フランスのメディアの言葉を借りれば”大統領並み”のスケジュールをこなした。その中で人々を驚かせ、改めて「只者ではない」と感嘆させたのは、そんな状況を見事に操り、楽しむ余裕さえ見せたウェンビーの大物然とした振る舞いだった。
かと思えば、子どもたちと交流するイベントでは、とたんに童心に返って年相応の若者らしい素顔を見せる。
さすがに多忙で参加は無理かと思われた『NBA care』のキッズクリニックも、個別取材を終えて小走りで駆けつけると、近くで撮影していたカメラマンが、「あのような子どもっぽい一面があるなんてビックリした」と驚きの声を漏らしたほど、子どもたちと同じ目線で全力で楽しんでいた。
試合当日、会場のベルシー・アリーナは満員御礼。1万5000人の観客が来場した晴れ舞台だけに、ゲーム前はナーバスになっていたのかと思いきや、バーンズ曰く「彼がロッカールームのDJ役を担当して、好きなフランスのミュージシャンの音楽をかけてノリノリだった」ようだ。
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