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ドンチッチを電撃放出したマブズのSNSはフォロワー激減。それでも敵将は「トレードがNBAをより素晴らしく、楽しいものにする」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.04

トレードがあることで「リーグはより素晴らしくなる」とビッカースタッフHCは語る。(C)Getty Images

 現地時間2月2日(日本時間3日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズ、ダラス・マーベリックス、ユタ・ジャズの3チーム間トレードが正式に発表され、翌3日には移籍した選手たちが新天地へ降り立った。

 マーベリックスのルカ・ドンチッチがレイカーズへ、レイカーズのアンソニー・デイビスがマーベリックスへ移籍した超大型トレードは、当然ながら世界中で話題の的に。その第一報を報じた米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者には「ハックされているのか?」「いやジョークだろ?」といった反応があったことは言うまでもない。

 3日に『ESPN』の番組『Get Up』へ出演したシャラニア記者本人も「あの動きを確認し、トレードの詳細がテキストで送られてきた時は自分のスマホが乗っ取られているのかと思った」と明かすほど、NBA史上でも稀に見るほど衝撃的なトレードだったと言っていい。
 
 昨季ウエスタン・カンファレンスを制してNBAファイナルに進出したマーベリックスは、フランチャイズプレーヤーのドンチッチを放出したと報じられたことで、現地時間1日午後の時点で約530万人いたインスタグラムのアカウントのフォロワー数が、2日朝には約460万人へ減少と、実に約70万人も変動する珍事も起きた。

 2日のシカゴ・ブルズ戦を控えた会見で、デトロイト・ピストンズのJB・ビッカースタッフHC(ヘッドコーチ)は、時折笑みを交えてこのトレードについてこう話していた。

「驚いたよ。でもそれがNBAであって、このリーグをより素晴らしいものにしていると思う。誰もが予測できないことが起きてしまうのだから。双方の組織(マーベリックスとレイカーズ)は彼らの思い通りのことをし、どちらも同じこと(優勝)を追い求めている。30チームがあらゆる方法でそうしているんだ。そのことがこのリーグをものすごく楽しいものにしているんだよ」

 今年のトレード・デッドラインは現地時間2月6日。あと3日の間に、さらなるビッグディールが実現するのか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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