ロサンゼルス・レイカーズは、現地時間２月10日（日本時間11日、日付は以下同）にホームのクリプトドットコム・アリーナでユタ・ジャズと対戦した。

　この日は先日ダラス・マーベリックスからトレードで加入したルカ・ドンチッチのレイカーズデビュー戦ということもあり、試合前から大きな注目を集めていた。

　大黒柱のレブロン・ジェームズは、試合前に円陣を組んだ際、ドンチッチへ「ルカ、お前のままでいろ。溶け込もうとするな。いつもの自分自身でいるんだ」とアドバイスしたという。

　結局レイカーズは最大34点差をつけるなど132－113でジャズに快勝。レブロンがゲームハイの24得点に７リバウンド、８アシスト、オースティン・リーブスが22得点、９リバウンド、４アシスト、八村塁がここ６戦で５度目の20得点超え（21得点）に６リバウンド、２スティール、ジョーダン・グッドウィンが17得点、８リバウンド、２スティール、ゲイブ・ヴィンセントが11得点、４アシストをマークした。

　昨年12月25日以来、約７週間ぶりにコートへ立ったドンチッチは、試合序盤に独特のステップでペイント内へ侵入し、ジャクソン・ヘイズのアリウープダンクを演出。第１クォーター残り８分５秒には３ポイントでレイカーとして初得点をあげた。 
  　その後ベンチへ下がると、通路内でトレーナーとエクササイズをしたり、コート脇でエアロバイクを漕いで身体を温め、第２クォーター残り７分44秒に再びコートイン。

　ペイント内から鋭いパスで八村の３ポイントをアシストすると、自らもジャンパーやレイアップで得点。さらに前半残り約１分にはディフェンシブ・リバウンドを奪い、ピンポイントパスでレブロンのレイアップを演出してファンを沸かせた。

　この日、ドンチッチは23分33秒の出場で14得点、５リバウンド、４アシストを記録。３ポイントは７本中１本の成功に終わったが、「彼は最高の友人で、素晴らしいメンターなんだ。本当に感謝している」と尊敬するマブズOBのダーク・ノビツキーが会場で見守る中で見せ場をいくつも作った。

　そんなドンチッチのデビュー戦を、マブズ時代に共闘経験のあるJJ・レディックHC（ヘッドコーチ）は合格点を与えていた。

「彼はうまく対処していたと思う。ルカのことは知っているが、初めてレイカーズでプレーすることもあって、ちょっとばかり緊張していた。私は彼がそのことにうまく対応し、本当にいいプレーをしたと思う」

　６連勝のレイカーズは32勝19敗（勝率62.7％）でウエスタン・カンファレンス４位。３位のデンバー・ナゲッツ（35勝19敗／勝率64.8％）と1.5ゲーム差、２位のメンフィス・グリズリーズ（35勝17敗／勝率67.3％）とは2.5ゲーム差だけに、ここからドンチッチがチームメイトとの連携を高めていけば、さらに順位を上げることも可能だろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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