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ウォリアーズ王朝構築へ多大な貢献を見せたイグダーラが永久欠番に!「ワイルドな旅路だったが、美しい贈り物になった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.25

ウォリアーズ史上7人目の欠番となったイグダーラ。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズは、現地時間2月23日(日本時間24日)にホームのチェイス・センターで行なわれたダラス・マーベリックス戦を126-102で制し、昨年11月以来の3連勝をマークした。

 ステフィン・カリーがゲームハイの30得点、7アシストでチームを牽引。さらに本拠地デビューとなったジミー・バトラーが18得点、5アシスト、ブランディン・ポジェムスキーが17得点、13リバウンド、モーゼス・ムーディーが14得点、4リバウンド、ドレイモンド・グリーンが13得点、6アシスト、2スティールを記録している。

 この日は昨季までウォリアーズに所属していたクレイ・トンプソンが3度目の古巣凱旋、そして試合後には、アンドレ・イグダーラの背番号9の永久欠番セレモニーが開催された。

 イグダーラはNBAキャリア19シーズンのうち、計8シーズン所属したウォリアーズで、レギュラーシーズン452試合に出場して平均6.9点、3.8リバウンド、3.4アシスト、1.06スティールを記録。

 決して派手なスタッツを残したわけではないが、198cm・98kgの万能戦士はカリー、グリーン、トンプソン、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)と並ぶコアメンバーの一角として、4度の優勝(2015、17、18、22年)をすべて経験した。
 
「ワイルドな旅路だったが、美しい贈り物になった。ここのフロアに立った全員が、私に絶大なインパクトをもたらしてくれた。このセレモニーは私だけのものではない」

 そう話したイグダーラは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、デンバー・ナゲッツの2球団を経て、2013年にウォリアーズに入団すると、在籍2年目の2014-15シーズンからシックスマンへ転向。攻守両面で絶大な貢献を果たし、王朝を支えた。

「ここにいるみんなが感じていることだと思うけど、このセレモニーはジャージーが天井に掲げられるだけじゃない。フランチャイズ全体の方向性を変えた選手を祝福するものなんだ」

 カリーはイグダーラへそう語りかけ、ともに2010年のFIBA世界選手権(現ワールドカップ)で金メダルを勝ち獲った時のことを引き合いに出して感謝と賛辞を送った。

「リーダーとはどういうものか、そして周りにいる選手たちを高めることがどんなことなのか、あなたが基準を示してくれた。2010年に初めて一緒に過ごした時にそう感じたんだ。あなたのレガシーはバナーの数々より大きく、複数のリングよりも偉大なものなんだ」
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ウォリアーズの直近4度の優勝すべてに貢献したイグダーラ