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NBA

フォックスのウェンバンヤマ評は「頭が良く努力家。一緒にいて楽しい」。一方で「大変だろうと思う」こととは?<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.03.10

フォックス(左)が新たな同僚ウェンバンヤマについて語った。(C)Getty Images

フォックス(左)が新たな同僚ウェンバンヤマについて語った。(C)Getty Images

 2月に起きたトレードでサクラメント・キングスからサンアントニオ・スパーズに加入したディアロン・フォックスが、現地時間3月2日(日本時間3日、日付は以下同)に行なわれたオクラホマシティー・サンダー戦で本拠地フロストバンク・センターに初見参。ステップバックスリーを皮切りに、20得点、4リバウンド、4アシストをマークする活躍で、ホームの観衆に実力をアピールした。

 2017年のNBAドラフトで5位指名を受けたキングスでデビューして以来、同球団で成長してきたフォックスにとっては、今回が新天地での初めてのチャレンジとなるが、もともと出身はスパーズが本拠地を置くテキサス州のお隣ルイジアナ州。高校時代はテキサス州のハイスクールで過ごしたこともあり、環境的には慣れ親しんだ空気を感じているかもしれない。

 想定外だったのは、共闘が期待されていたヴィクター・ウェンバンヤマが、右肩の深部静脈血栓症によりレギュラーシーズン全休となってしまったこと。それにより、新加入のフォックスについてもいろいろな試みをしていると、ミッチ・ジョンソン暫定HC(ヘッドコーチ)はサンダー戦後の会見で明かしている。
 
「いろいろな展開を試みているところだ。彼については、いつもより長めのスティントでプレーさせたり、時には3番(スモールフォワード)で使うといったことも試している」

 ただそれは、現状を賄うためのものではなく、スパーズのアイデンティティとプレースタイルを確立していくという、現在進行形の長期的な取り組みの一環であることも、ジョンソン暫定HCは強調した。

「彼(フォックス)くらいのレベルの選手であれば、加入の効果が出るのにそれほど時間はかからないと普通は思うだろう。だが、継続的なものであることこそが重要で、その意味ではまだ(フォックスとの共闘は)初期段階にある。しかしこの先にはエキサイティングな可能性が見えている」

 フォックス自身は、デビュー以来7年半プレーしたキングスを離れての新たな挑戦について、「新しい状況に身を置くことになれば、 どうなっていくかはわからない。でも自分の場合は、コートに出て、バスケットボール選手であることをまっとうするとことに変わりはない。そしてコートの両サイドで仕事するということもね」と、キャリア8年目の中堅プレーヤーらしい充実の発言をしている。
 
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