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NBA

「自分の考えをしっかり持っている」「常にハードにプレーしている」ウェンバンヤマの真摯な姿勢をスターたちが称賛<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.02.19

ウェンバンヤマは「常に100%発揮することが、自分のバスケへの向き合い方」だと語る。(C)Getty Images

ウェンバンヤマは「常に100%発揮することが、自分のバスケへの向き合い方」だと語る。(C)Getty Images

 サンフランシスコで開催された今年のNBAオールスターゲーム、本戦初出場のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は真剣勝負を挑み、決勝戦でチームトップの11得点、2試合合計で17得点、7リバウンドと、昨季新人王の実力を見せつけた。

 大舞台で存在感を放った21歳について、オールスター常連の大先輩たちが賛辞のコメントを寄せている。

 ウェンバンヤマの取り組む姿勢を高く評価したのはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)。

「彼は自分の考えをしっかり持っている。彼がバスケを心底愛しているのが伝わってくるし、身体をケアしたり、必要なプロセスを近道することなくきちんとこなしている。この世界では、自分が費やしたものを受け取ることができるんだ」

 大会MVPに選ばれたステフィン・カリーは、「彼は常にハードにプレーしているし、自分が持つ類い稀な素質をあらゆる面で発揮している。何年か前のヤニス(アテトクンボ)を思い出すよ。ダンクを決めたかと思ったら、フロアを全力疾走するんだ」と、若手時代のヤニス(ミルウォーキー・バックス)になぞらえた。

 ウェンバンヤマが目標としているシーズンMVPをヤニスが手にしたのはデビューから6年後だったが、自身も確実に同じ道筋を辿っている。
 
 チーム・チャックで共闘したシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)は、「彼は闘争心にあふれていて、知的で、とても面白いヤツだと思う。毎晩9時に就寝していて、大変な読書家らしいね。あの年齢じゃまずいないタイプだ。興味深いよ」と発言をしていた。

 読書家については、ロッカールームで本を持っていたウェンバンヤマを見たニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が、「本持ってきたの?」とびっくりした様子で尋ね、ウェンバンヤマが、「もちろん。試合の前にはいつも読書しているから」と当然のように答えたのを見て頭を抱えるオモシロ動画がバズっている。

 MVPと並んでウェンバンヤマが目標に掲げているリーグタイトル獲得を、昨季実現したジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)も「彼は信じられないくらいのポテンシャルを持った素晴らしい選手だ。自分も含めた誰もが、彼がこの先いったいどれくらいの選手に成長するのか、本当に楽しみにしている」と応援コメントを寄せていた。

 キャリア2年目を迎え、NBAのリズムに慣れたことでよりフィジカルコンディションが良いことを実感しているというウェンバンヤマは、「常に100%発揮することが、自分のバスケへの向き合い方」と豪語している。

 スパーズの若き主砲は自身初のプレーオフ進出を目指し、シーズン後半戦も攻守両面で奮闘してくれそうだ。

文●小川由紀子

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