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NBA

サンズの“フランチャイズプレーヤー”ブッカーがチーム愛を語る「僕は(優勝を)成し遂げたい。この地で達成したいんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.16

プロ入りからサンズ一筋のブッカーは他球団ではなく、フェニックスでの優勝を望んでいる。(C)Getty Images

プロ入りからサンズ一筋のブッカーは他球団ではなく、フェニックスでの優勝を望んでいる。(C)Getty Images

 古くはビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス)やマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)、2010年以降ではコビー・ブライアント(元レイカーズ)やティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)など、過去のNBAではひとつの球団でキャリアを全うするフランチャイズプレーヤーが多くいた。

 しかし近年ではスーパースターの移籍が頻発。今季もマブズ最大のスターだったルカ・ドンチッチがレイカーズにトレードされるなど、今や“フランチャイズプレーヤー”という言葉は死語となりつつある。

 現在のリーグにおいて、ひとつのチームで10年以上もプレーを続けているスター選手は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(16年目)とドレイモンド・グリーン(13年目)、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ(12年目)、そしてフェニックス・サンズのデビン・ブッカー(10年目)の4人のみ。

 サンズ在籍10年目の今季、レギュラーシーズンの通算得点で球団トップに浮上したブッカーは、米スポーツメディアの『ESPN』に次のように語っていた。
 
「(サンズ一筋でプレーできていることは)すごくレアなことなんだ。僕はフェニックスのコミュニティと、18歳でチームが低迷していた時からサポートしてくれた人たちを誇りに思っている。彼らはこのチームと一緒にいてくれたし、自分たちが望むゴールまであと一歩だった時も支えてくれた。だからこそ、僕は(サンズで優勝を)成し遂げたい。この地で達成したいんだ」

 2021年のプレーオフで、NBAファイナルまで駆け上がったサンズは、アデトクンボ率いるバックス相手に地元で2連勝。球団初優勝まであと2勝に迫ったが、第3戦からまさかの4連敗を喫して敗れていた。

 その当時のロスターで今も唯一チームに残っているブッカーは、こう続けていた。

「それがフランチャイズプレーヤーであることの責任だし、僕はそれを光栄に思っている。今の状況は決して美しく見えないかもしれないけど、僕らは達成しなきゃいけないし、僕はそうするためにやっていくよ」

 ブッカーが語るように、今季のサンズは31勝36敗(勝率46.3%)でウエスタン・カンファレンス11位と低迷。プレーイン最終枠の10位ダラス・マーベリックスとは1.5ゲーム差だが、自動的にプレーオフに進出できる6位ウォリアーズとは8ゲーム差をつけられており、優勝とは程遠い位置にいる。

 それでも、ブッカーの“フェニックス愛”が変わることはない。地元ファンも引退までサンズでのプレーを望んでおり、フロントは今夏にエースを納得させるような補強が求められている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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