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名門ニックスで輝きを放つ万能戦士ハート「今年はリーグ内で自分の立ち位置を固めることができている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.19

同じビラノバ大出身で、現在はニックスで主力を務めるブランソン(右)とハート(左)が自身のキャリアを語った。(C)Getty Images

 現地時間3月18日(日本時間19日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスのチームメイトで、ビラノバ大時代の同僚でもあるジェイレン・ブランソンとジョシュ・ハートのインタビュー記事が米メディア『Hoops Hype』へ公開された。

 今季のニックスは在籍3年目のブランソンとハート、さらには昨季途中加入のOG・アヌノビー、昨年オフにトレードで獲得したミケル・ブリッジズとカール・アンソニー・タウンズが不動の先発陣を形成し、18日終了時点でイースタン・カンファレンス3位の43勝24敗(勝率64.2%)を残している。

 トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)の下、今季はオフェンシブ・レーティング117.8でリーグ5位に対してディフェンシブ・レーティング113.3が同14位ながら、オールスターブレイク後は110.9で同9位まで改善し、3年連続のプレーオフ出場をほぼ手中に収めている。

 今季チームトップの平均26.3点、7.4アシストを記録するエースのブランソンは2年連続でオールスターに出場したが、3月8日のロサンゼルス・レイカーズ戦で足首を負傷し現在は欠場中。

 2018年のドラフト2巡目全体33位でダラス・マーベリックスから指名され、2022年に移籍したニックスでは平均26.5点、6.8アシストを記録。 "球団の顔"に成長したキャプテンはニューヨークでのキャリアをこのように語った。
 
「多くの部分で、本当にすごい経験ができている。自分の人生を好転させたと言えるね。僕らが今こうなっているなんて全く考えたことがなかった。けど、誰もが一生懸命練習に励み、チームが掲げるゴールに向けてフォーカスすることで、個人として成功を収めることができる。僕は正しいやり方ですべてをこなそうとしてきたし、どうすれば自分のチームを助けられるのかにフォーカスしてきたんだ。

 個人の部分で言えば、ここまでうまくいっていると思う。この機会にすごく感謝しているよ。特に友人、家族と一緒に過ごしながら、この街でその機会を与えられることは決して当たり前のことじゃない。控えめに言っても、ここまで目覚ましいものになっている」

 一方のハートは、オールスターのブランソンとタウンズ、スイッチディフェンダーのブリッジズとアヌノビーを攻守で支えている。

 立ち位置としてはニックスの"5番手"ではあるものの、193㎝・98㎏のウイングは、今季64試合の出場で平均37.8分、14.2点、9.8リバウンド、5.7アシスト、1.5スティールにフィールドゴール成功率53.4%と、潤滑油となって申し分ない働きを披露。

 攻守両面でチーム第一のプレーを貫く30歳はリバウンドやディフェンスといった地味な仕事を堅実にこなし、ハッスルプレーでニックスを盛り立て、クラッチショットを沈める勝負強さも備わっている。
 
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「誰に対しても自分のことを証明する必要はなくなった」とハート